柳井市議会 > 2006-06-12 >
06月12日-02号

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  1. 柳井市議会 2006-06-12
    06月12日-02号


    取得元: 柳井市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    平成 18年 第2回定例会( 6月)─────────────────────────────────────────────平成18年 第 2 回 柳 井 市 議 会 定 例 会 会 議 録(第2日)                                  平成18年6月12日(月曜日)─────────────────────────────────────────────議事日程                              平成18年6月12日 午前10時00分開議    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問──────────────────────────────本日の会議に付した事件    日程第1 会議録署名議員の指名    日程第2 一般質問         河北洋子議員          1 防災、洪水ハザードマップについて           (1)全戸配布であるならば、浸水だけでなく、土砂災害危険箇所もマップに表示し、各家庭に役立つものに。           (2)各家庭で話し合うきっかけづくりの工夫(わが家の防災メモ、必需品チェックリストなど)           (3)水没通学路への対応          2 花のまちづくりについて             今までお世話されてきた方の都合などで、道路沿線の花壇の手入れができなくなっている場合が多い。           (1)現状把握は。           (2)今後の対応、協議           (3)花についての市民対応窓口の一本化           (4)やない花のまちづくり振興財団の役割充実を。          3 岩国基地への米空母艦載機移転計画について           (1)騒音の増大、事故の危険など柳井市民の生活環境に悪影響が増す可能性がある。隣接する自治体としてどう対応するのか。           (2)岩国の住民投票、市長選の結果に対しての見解を問う。         河村真弓議員          1 柳井市の今後の障害福祉施策について           (1)住居の支援体制について           (2)障害程度区分のとりくみについて           (3)地域活動支援センター事業のとりくみについて         三島好雄議員          1 柳井市の教育行政について           (1)児童生徒に最も影響を与えるのは学校現場の教師である。指導力不足や資質に欠ける教師が散見されるが、教育委員会はどのような対応で臨むのか。          2 柳北小学校の廃校問題について           (1)柳北小学校PTAや地元住民は廃校に反対しているが、市長の「地元の理解が得られないのに見切り発車をすることはあり得ない」という見解に変化はないか。           (2)地元の理解を得るためにもPTAなどとの対話が大切であるが、市はどのように対応しているのか。         君国泰照議員          1 地域再生計画について           (1)商都柳井まちなか再生プランの柳井川「ふるさとの川」整備事業について            ①整備中の柳井川河川公園の植栽で柳井市の市木である「柳」が軽視されている。             柳井市の各所においても手入れが悪くみすぼらしい姿である。             倉敷、柳川のような景観はできないのか?           (2)人と海と地域の交流ひろがる柳井みなとまち再生計画について            ①せっかくの柳井港フェリーターミナル整備事業である。             瀬戸の大畠と港町やないの特色を活かせる臨海部の開発。観光振興ビジョンの「大和の再現」について!           (3)フラワーランドフラワーランド構想について            ①念願のフラワーランドがオープンしたが、色々な課題や問題点、反省点があるが、それらの対応について!             特にオープン1週間目で休園とはお役所仕事ではないか?           (4)やない都市農村ふれあい交流促進プランについて            ①市道後地末広線における住民説明、対応について            ②公共事業における地権者、住民対応について         光野恵美子議員          1 児童の福祉と健康について           (1)児童クラブの待機児について、今年度もクラブの施設基準などにて、入会できなかった待機児童が3つの児童クラブより出てしまいました。現状改善を更に希望しますが、入会できなかった家庭の問題が深刻化しない様に今後の対応は。           (2)予防接種法の改正にて麻しん(はしか)と風しんの予防接種の制度が変りました。市の現状と対応は。          2 高齢者福祉問題について           (1)4月から改定された介護保険法が実施されていますが、生活援助や福祉用具への影響が少しずつ出て来ています。             市の見解と対応は。──────────────────────────────出席議員(23名)1番 中次 俊郎          2番 三島 好雄3番 松野 利夫          4番 上田代根子5番 光野恵美子          6番 東  泰雄7番 山本 達也          8番 坂ノ井 徳9番 川﨑 孝昭          10番 田中 晴美11番 藤里 克享          12番 藤坂 元啓13番 藤沢 宏司          14番 賀原 基和15番 河村 真弓          16番 河北 洋子17番 鬼武 利之          18番 石丸 東海19番 松本 周一          20番 松本 哲男21番 荒川 貴志          22番 君国 泰照23番 杉村 英子                  ──────────────────────────────欠席議員(なし)──────────────────────────────欠  員(なし)──────────────────────────────事務局出席職員職氏名局長 中原純一郎          次長 稲田 富生書記 米川 辰夫                  ──────────────────────────────説明のため出席した者の職氏名市長            河内山哲朗      助役            上田 順二教育長           梅本 節治      出納局長          藤井  実企画部長          林  幹男      総務部長          吉山 健一建設部長          海田  肇      経済部長          牧野 義寿市民部長          園田  隆      健康福祉部長        中村 栄司大畠総合支所長       弘重 邦雄      水道部長          川田 邦生教育次長          中村 正明      総務課長          大井 清教財政課長          山中 孝之                         ──────────────────────────────午前10時00分開議 ◎事務局長(中原純一郎) ご起立願います。ご礼。ご着席願います。 ○議長(松本哲男)  これより、本日の会議を開きます。────────────・────・──────────── △日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(松本哲男)  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第74条の規定により、議長において、君国議員、中次議員の両名を指名いたします。 よろしかったら、上着は脱いでいただいて結構です。────────────・────・──────────── △日程第2.一般質問 ○議長(松本哲男)  日程第2、先日の6月9日に続いて、一般質問を行います。 最初の質問者、河北議員。〔河北洋子登壇〕 ◆議員(河北洋子) おはようございます。今日は、早朝から、震度4か5弱といわれるような地震がありまして、皆さん、早くに起きられたのではないかと思います。私も、早く目が覚めまして、テレビをすぐにつけたわけですけれども、伊方が震度5ということで、「あっ、原発は大丈夫かな」ということが、大変気になりまして、無事に運転しているという報道があるまでは、少し気になっておりましたが  。 それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきたいと思います。 1点目の洪水のハザードマップ、防災についてですけれども、このことについては、去る3月議会で、質問させていただいております。その際、建設部長より、平成17年度に山口県が柳井川と土穂石川の浸水想定区域の調査をしており、この県の調査結果をもとに、18年度に柳井市が洪水ハザードマップを策定する予定である。19年度以降に、関係各戸に配布する予定というふうなご答弁をいただいております。このことについて、少し疑問が残りましたので、また、質問させていただきます。 「関係各戸へ配布」というのは、浸水が想定される地域の世帯だけなのか、市内全戸配布なのかという点なのですが、ある新聞によると、改正水防法では、「洪水ハザードマップは、全戸配布が必要」というような報道をしているものがあります。もし、全戸配布であるならば、浸水被害があまり想定されない世帯にも配ることになります。このような世帯では、あまり関心がありませんので、むだになる可能性が高いのでないかと思うわけです。 もう1つの問題は、土砂災害のことです。浸水が起こるほどの大雨の際には、土砂災害も心配されます。市内でも過去、大規模な土砂災害での被害が起こっており、多数の危険箇所が存在していると聞きますので、洪水ハザードマップ土砂災害危険箇所も入れ込んで、全世帯へ注意喚起するものにしたらどうかと考えますけれども、どのようにお考えでしょうか。 次に、2点目のことなのですけれども、マップの活用についてです。 マップを配って終わり、あとは自己責任で見てくださいねということでは、マップが十分に生かされないのではないかと思います。このマップをもとに、自治会で、家庭で、また学校で、災害時の対応について話し合いを持つ、対応を協議する、また訓練をする、見直しをするというふうなプラン・ドゥー・チェック・アクションということが必要ではないか。そういう行動が起こせるような工夫を、マップに盛り込んでいただけないかと思うところですが、マップの工夫及びマップの有効活用について、方針を伺います。 3点目に、水没する通学路への対応を伺います。 先日、教育委員会の前を通りましたら、壁に危険箇所マップが張り出されておりました。小学校の児童、保護者、教職員が調べたもので、3つの視点──交通安全上配慮するところ、防災上配慮するところ、また、防犯上配慮するところ、そういう3つの視点で調べた危険箇所が、調査されておりました。大変、それぞれよく工夫されておりまして、地区の状況がよくわかりました。このマップの中にも、水没する通学路の箇所が示されております。 以前、市内の保護者の方から聞いたことなのですけれども、大雨の時に水没する場所が通学路途中にあり、大変危険である。そのような大雨が降って、浸水が予想される時には、通常の通学路以外のルートを通るなど、配慮できないだろうかという声を聞きました。現在、学校でそのような時にどう対処されているのか、また、危険箇所を回避するルートを通るとか、下校時に付き添いをするとか、配慮が必要ではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。 次に、2つ目の項目で、花のまちづくりについて伺います。 4月21日にフラワーランドが開園し、多数の入場者にご来園いただきまして、早くも10万人を突破したということでございます。いろいろとトラブルや苦情、不評があるというふうに聞いておりますけれども、この後に、また君国議員さんが、しっかりと質問をなさるということですので、このことについてはお任せをいたしまして、私は、花のまちづくりの全般について、伺いたいと思います。 フラワーランドは、華やかにオープンしました反面、市内の公共花壇には、かつてない異変が起きているようでございます。各所で花の植え替えができず、除草もままならない花壇が増えております。関係される方に聞いてみますと、今までボランティアで懸命にお世話されておられた方々が、様々な事情から、管理が困難になっているということでございます。今まで、きれいな花を見せていただいた時には、見逃していた皆様のご苦労に、今さらながら気づくところですけれども、この状況を改善していかなければ、花のまちづくりの目的を達しないのではないかと思います。 1点目に、花壇の実態というものをどのように把握されているか。 2点目に、今後の対応をどうなさるのか。管理されている個人や団体の方との協議とか支援、そのようなことが必要ではないかと思うわけですけれども、その辺りをお伺いいたしたいと思います。 3点目に、市民対応窓口の一本化についてです。花壇を所管する部局というものは、複数にまたがっておりまして、花の苗や資材の支給窓口が異なり、不慣れな方は、市のどの課に行ったらよいのか迷われる。担当課によって対応が違うなど、不都合があると聞きます。昨年6月、「花のまちづくりができる環境づくりを行う」ことを目的にした、やない花のまちづくり振興財団が設立されました。この際、花に関する窓口は、財団に一本化してはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。 4点目に、財団の役割の充実をお願いしたい。この1年間──設立されてから1年間、財団のお仕事は、フラワーランド開園に向けての仕事が、大半を占めたのではないかと思います。これはある意味、いたし方ないこととは思いますけれども、本来の目的は、花のまちづくりができる環境づくりを行うことです。今後、どのような役割、事業活動を考えていらっしゃるか、お伺いいたします。 3項目ですけれども、岩国基地への米空母艦載機移転計画についてでございます。 この件に関しては、昨年12月議会で、質問させていただきました。3月議会にも、河村議員から質問しておられます。その際、市長答弁としまして、12月には、当事者である岩国がどういう態度をおとりになるのか、慎重に見守りたいということでした。3月のお答えは、岩国の方々がお決めになることに、我々がとやかく言うべき問題ではない。住民投票に重大な関心を持って見守りたいというような、ご発言があったところです。その後、3月の岩国市の住民投票では、投票率58%、そのうち87%の人が、反対を投じました。続いて、4月に行われた市長選挙では、政府与党が国会議員多数を送り込んで支援した候補が敗れ、移転反対の姿勢を貫く現市長が当選されました。 民意は、2回とも移転反対の選択をしたにもかかわらず、政府は米軍再編の閣議決定をし、この再編問題というものは、国民の大変大きな関心事となっておりますが、岩国基地機能強化がされますと、騒音や事故の危険性増大が予想されます。また、夜間発着訓練、NLPの恒常的な施設とされる恐れや、厚木基地の米軍空母そのものが、岩国に来るのではないかという不安が広がっております。米軍増強は、国際テロ組織の標的になる危険性をはらんでいると、そういうことも言われております。大畠地区では、従来より騒音の被害もあり、苦情も市のほうに届いていると思いますけれども、柳井市民の命と財産を守る立場にある市長のお考えを、お伺いいたしたいと思います。 一応、要点は、このようなことでございますが、また、再質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。〔河北洋子降壇〕 ○議長(松本哲男)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(河内山哲朗) 河北議員のご質問に、ご答弁申し上げます。私からは、米軍再編実施に関わりますお尋ねに対しまして、答弁申し上げます。 本年の5月1日に、アメリカのライスさん、ラムズフェルドさん、そして、日本の麻生外務大臣額賀防衛庁長官、いわゆるツープラスツーという、そういう閣僚レベルで、「再編実施のための日米のロードマップ」というものが合意されました。その内容につきましては、昨年の10月29日に、日米安全保障協議委員会の構成員たる閣僚ということですから、同じ顔ぶれでございますが、これで合意の文書がなされておりますので、それをもう1回、再確認をすると、こういうことでございます。 前回も述べたかと思いますが、安全保障という国民全体に関わる問題を、どういうふうに国民として考えるかということと、それから、沖縄や岩国のように、基地がありますところの方々の日常生活というものの安全確保、あるいは、そういうところに負担がかかっているということについて、どう考えるか。それは本当に、両方とも、安全保障を全く努力をしなくて済むような国際環境であれば、安全保障のことも考えなくていいし、それから、個別の安全保障に関わる地域の負担が大きいところが出てくるという問題もないので、あまり考えなくていいということで、幸せな話でございますが、今日なお、まだ安全保障の問題をやっぱり考えなければいけないという前提条件がある中で、隣接する岩国市が、大変、このことでご苦労されているということについて、我々としましては、前回も答弁申し上げましたように、安全保障のためにご苦労されている岩国の方々、今までのご努力であるとか、あるいは、負担を甘受してこられたことについて、これはやはり、感謝をしなければならないなと、こう思っております。 日米の両政府が合意をしたことは、もう事実でありますので、これが今後、国内法をつくったりとか、あるいは、多額の移転費用が関わりますので、それの予算をどういうふうに捻出されるのかというような、国内的な手続き、そして、何しろ、地元で市長選挙でも、白紙撤回を訴えられて当選された現岩国市長がおいでになる。それから、岩国の住民投票の結果というものが出ておりますので、地元に対して、日本政府がどういうふうにこれを説明し、理解を求められるのか。まだまだ、日米両政府では決まったことですけれども、これの具体化のためには、いろいろな、これはこれから先、プロセスというものは、大変なものがあるだろうなというふうに思っております。 柳井市におきまして、いわゆる、うるささ指数というものが、基準を超えるような地域が、今のところ、発生をしないという移転の計画になっておりますが、以前にも、私も直接、旧大畠町の地区の方からもお話しを伺っておりますが、やはり、日によっては、あるいは時間帯によっては、非常に気になるだけの騒音というものを感じておられるということもございます。そういったものが、今後、具体化をしていく中で、あるいは、現時点でも、そうでございますけれども、可能な限り、これは回避ができるものであれば、これは回避をしていただくというのが、我々としては、大事な立場だというふうに思っております。 今のところ、再編後の──先ほど言いましたように、うるささ指数というものは、これは、いわゆる話し合いをするというか、法律で定められた基準とか、そういったものを超えるレベルではありませんので、具体的に我々が、このテーブルについて話をするという状況ではございませんが、現実問題として、問題があれば、それは当然のことながら、市長として、適切な対応をとらせていただきたいと考えております。 従来、申し上げているように、国と岩国市との関係、国と山口県との関係、山口県と岩国市との関係、様々なレベルで、公式・非公式にいろいろと協議がされたり、あるいは説明があったり、あるいはそれに対して、地元としてご発言や──ご要望というレベルには行っていないだろうと思いますけれども、いろいろと注文をつけられるというような段階でございますので、そのやりとりを見守りながら、一方で、現実問題として問題が生じることがあれば、これは地元の市民の方々の現実の感覚というものが大事でありますので、よくその辺は踏まえた上で、市として適切に対応したいと考えております。以上でございます。〔市長降壇〕 ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) それでは、防災、洪水ハザードマップについて、ご質問にお答えをいたします。 現在、2級河川「柳井川」と「土穂石川」の洪水ハザードマップ浸水想定区域の指定に係る協議を行っております。この4月末には、山口県や柳井土木建設事務所から、調査内容等の報告を受けたところでございます。これを受けて、市で浸水想定範囲や浸水の深さ等を、確認をいたしておるところでございます。現在、河川管理者である山口県で、浸水想定区域図の修正や浸水想定区域の告示の準備及び閲覧に供し、その後、浸水想定区域の通知を市が受け、洪水ハザードマップの作成に取りかかるような手順となっております。 洪水ハザードマップの記載事項で、必要最小限の記載事項としては、1として、浸水想定区域と被害の程度、2、避難場所、3、避難時の危険な箇所、4、洪水予想等の避難情報の伝達方法、5、気象情報等のあり方などを示すようになっております。また、柳井市の地域防災計画に、地すべり防止区域土石流災害危険区域砂防指定地関係災害危険区域、急傾斜地崩壊危険区域がけ地崩壊危険区域などを記載しております。 今回の洪水ハザードマップの作成については、山口県より指定されました河川区域のみとなっておりますが、ご指摘の洪水ハザードマップに、全戸配布するのなら土砂災害危険箇所を表示する件につきましては、洪水ハザードマップ作成の検討委員会を設置する予定ですので、どの項目をどの時期に表示するか、今後、検討委員会で審議し、検討したいと考えております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  総務課長。 ◎総務課長(大井清教) 2点目のハザードマップの活用方法等についてのご質問でございますが、当然、関係箇所と連携をとりながら、活用について進めてまいりたいというふうに思っておりますが、市民の災害に対する意識啓発を総合的に進めていく必要があると、このように考えております。自然災害から安全・安心を得るためには、行政による公助はもとより、個々人の自覚に根ざした自助、身近な地域コミュニティ等による共助が必要であり、社会の様々な主体が連携をして、減災のために行動することが必要であります。 柳井市では、毎年防災訓練を実施しており、防災関係機関及び地域住民との連携を図るとともに、地域住民の防災意識の高揚を図ることを目的としております。昨年は、遠崎地区を対象に実施いたしましたところ、消防団の大畠の各分団をはじめ、多くの地域住民のご参加、また、ご参観をいただき、非常に有意義な防災訓練が実施できたものと思っております。 訓練の参観により、異常事態に対する対処の仕方、また、地域住民として何をなすべきかなど、多くのことを体験できたのではないかと思っております。訓練終了後は、自衛隊や消防本部の装備品等の展示、NTT西日本による災害伝言ダイヤルの体験、また、いろいろな防災グッズの展示なども行われ、遠崎小学校の児童や子ども連れの方も含め、多くの方々に参加・体験をいただいたところでございます。 また、梅雨を前にいたしまして、去る5月14日には、昨年の豪雨により大きな浸水被害が発生した南町地域の住民、自治会長や班長、民生委員や福祉員、消防団員や商店街の方々など多くの住民に呼びかけ、農業担い手センター古開作西公園で、災害に備える勉強会を開催いたしました。約60名もの方々にご参加をいただきました。内容といたしましては、過去の災害の状況や柳井市の置かれている地理的な状況、直下型地震や南海地震の影響、近年の異常気象の状況、市としての対応状況、災害の備えに対する考え方、災害弱者対策、避難所の確認、自主防災組織の重要性等についてお話をさせていただくとともに、意見交換を行いました。また、広域消防組合より、住宅用火災警報器の設置についての説明もしていただきました。 その後、古開作西公園に場所を移し、いざという際の土のうの作り方──土のう袋にはどの程度土を入れるか、どのように結束するか、作った土のうはどのように積み上げるかなど、参加者と一緒に市長、助役、教育長をはじめ、対策部の職員も、住民と一緒にいい汗をかきながらの体験研修を行いました。この日には、防災ハンドブックを参加者にお配りしておりますが、この中には、いろいろな災害に対処するマニュアルや災害時の必需品、非常用品等の紹介もしております。また、かつて総合防災訓練において、こうした資料をお配りしたこともございます。こういう研修等も、減災に対する住民の意識啓発として重要なものであると思っております。 また、昨年の10月27日号の「広報やない」では、「安心・安全のまちづくりに向けて」と題し、3ページにわたり、昨年の水害についての特集記事を掲載。一昨年の11月11日号では、「家庭の防災力を高めるために、普段の備えを再点検しましょう」という特集記事も、紹介をさせていただいております。また、6月が土砂災害防止月間となっていることから、土砂災害から生命、財産を守るための啓発記事を、毎年、梅雨前には掲載しているところであり、今月の6月8日号でも土砂災害、水害について紹介しておりますので、ご覧いただいたかもしれませんが、緊急時の持ち出し品や、冠水した路線の通行等についても紹介するなど、広報を通じて多くのことを紹介しておりますので、広報等についても、しっかり活用していただきたいというふうに考えております。 また、以前からお話をし、お願いをしております自主防災組織について、今年度になり、既に2自治会で組織化をしていただいており、また、お聞きしているだけで、2自治会で設立に向けた準備をしていただいているところであります。組織化を高めることにより、安全・安心は地域でつくるという意識啓発を含め、防災文化の定着に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松本哲男)  教育次長。 ◎教育次長(中村正明) 水没通学路への対応について、ご答弁申し上げます。 昨年度の局所的な大雨は、記憶に新しいところでございます。この雨によって、市内の多くの幹線道路が分断され、市民の生活に大きな影響を与えました。この被害は、学校においても例外ではなく、市内12校の小学校のうち7校区の通学路が水没いたしました。 このような災害が発生した時、市内の学校では、次のような対処を行っております。まず、被害の予測と状況の把握に努めております。また、各学校では、過去の例から、あらかじめ校区内の水没しやすい通学路を把握しております。次に、児童生徒や保護者に適切な指示を出します。例えば、夜のうちに降水量が増えることが予想される場合には、児童生徒に、翌日の登校について、休校や通学路の変更など、注意すべきことを具体的に説明いたします。 被害の可能性が高い場合には、文書や電話によって、保護者へ連絡を行います。また、児童生徒が在校中に災害が発生しそうな場合には、教職員が現場を確認するなどして、的確な情報を得るようにします。そして、危険性の高い場合には、通学路の変更や授業の短縮、教職員の引率による集団下校や保護者へ電話連絡を行い、保護者等に迎えに来てもらうなど、児童生徒の安全な登下校ができるように努めておるところでございます。 また、このたび、各小中学校におきまして、通学路の安全マップを作成いたしました。これには、児童生徒と教職員、PTAの皆さんが協力して、見通しの悪い場所や人家が少ない場所を調査して、地図上に位置づけたものでございます。通学路の安全に関する情報を、学校、保護者、地域で共有しております。この安全マップにつきましては、保護者、それからスクールガードの登録者、地区の駐在所、子ども110番の家等に配布して、児童生徒の安全確保に役立たせていただいております。 先ほど、河北議員さんが言われておりましたとおり、この安全マップには、交通安全上配慮するところ、また防災上配慮するところ、それから防犯上配慮するところと、3点が記載されております。防災上配慮するところには、例えば、増水時に水没する通学路等も入れております。関係者の皆さんには、このマップを活用していただいていると思っているところでございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 大きい2点目の、花のまちづくりについて、ご答弁をさせていただきます。 1番目の道路沿線、公共空地等の花壇の現状と行政の現状認識についてでございますが、現在、柳井みどり会や新庄花とみどりの会など、数多くの団体の方が景観美化のためにご尽力をされ、それぞれ地域の力となっておられます。これら管理の状況につきましては、これまで良好に管理をしておられますものの、世代交代が進まないなどの課題を抱え、今後の管理に不安の声を多く聞くようになっております。 その他、小・中学校、保育園、幼稚園などの施設、その他公共施設に付随する花壇については、教育の観点から、子どもに限らず大人も含めて効果があるよう、各施設と連携を図っており、また、観光の側面から、レトロ通り周辺の美化など、様々な花壇の運営や町並みの装飾がなされている状況でございます。 今後の対応についてでございますが、今後の管理に対する不安の解決方法は、直接的に言えば、その花壇などに携わる人が増えることでございます。花のまちづくりが大きな目標ですが、その花のまちづくりを進めていくことにより、花に興味を持つ人、そこから派生して、景観に関心を持つ人の底辺を拡大すること、また、それぞれ地域のリーダーを育成していくことが、行政のできる問題解決への対応と考えております。 そこで、やない花のまちづくり振興財団の役割についてでございますが、どれだけ具体的に、花のまちづくりに取り組むかということを示すことになりますが、ご承知のとおり、やない花のまちづくり振興財団が、現在、やまぐちフラワーランドの指定管理者として、施設の管理運営を行っております。このフラワーランドの運営と、車の両輪のもう一方をなすのが、花のまちづくりであります。花の育苗ボランティア事業やフラワーランド協賛店制度という手段を通した花の装飾活動は、「美しい花が咲きほこれるまち」の実践であり、また、育苗ボランティアの栽培指導や栽培品種の選定など専門的な情報の提供は、「美しく花をあしらうまち」の実践として、その成果が少しずつ表れてきております。 本財団の名称にもありますように、財団が掲げる事業は、1つには、花のまちづくりに関する調査研究及び啓発普及、2つには、花のまちづくり活動の支援及び育成、3つには、花卉振興に関する情報提供としており、栽培相談や花のあしらい方などの情報発信についての能力があることは当然ですので、ここは財団の役割だと思っております。 しかしながら、各地域で運営されております市民花壇などの管理を財団が行うことは、本意としないところでございます。問題は、今後の運営に不安を感じておられるわけでございますから、そこでは財団の立場として、地域のコミュニティやボランティア活動が活発となるような働きかけを行ってまいるべきだと考えております。 また、市民花壇の運営には、花という素材が必要になります。これまで、行政からの材料支給も行ってまいりましたが、これにも限界があります。本来は、関係者自身の力が十分に発揮されてこそ、より愛着のわくものと思います。 今後とも、財団が主体となって進める育苗ボランティア活動に参加をいただき、身近な花の栽培にも関わっていただきたいと考えております。そのためには、市民花壇をはじめ、地域の花に関するあらゆる情報が、財団に流れてくる仕組みが必要でございます。今後は、花のまちづくり活動を実践していただく市民や行政と、それを支援、育成していく財団が、同じ距離感を持って話し合える1つのテーブルが必要かと考えております。 花についての市民対応窓口についてでございますが、花のまちづくりという目的達成するための総合窓口は、財団であるべきと考えます。財団が、コーディネーター役を果たすべき立場にあります。市民花壇やその他町並みの装飾など、花のまちづくりを具現化する取り組みについては、これまでどおり、行政の担当課が関係者と関わりを持って進めていくべきだと思いますが、質の高い取り組みや、むだのない施策が、今後、求められることから、花やみどりに関する事業の一部を財団に委託するなどの方法を、検討しているところでございます。 今年度、行政が行っている花のまちづくりについて、事業目的、効果などを総合評価し、事業を再構築するという作業を行いました。この連携により、事業効果を高めるねらいでございます。こうして、花に関する事業の情報を、財団に引き継いでいくこととしております。そして、最終的には市民サービスの観点と、情報管理の効率化の観点から、花に関する情報は必ず財団を経由させ、財団という成長する触媒を通ることにより、質の高いまちづくりが展開できるよう、進めてまいりたいと思っております。もちろん、行政もこれまでの経験を生かし、積極的に協力していく所存でございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) どうも、ご答弁、ありがとうございました。 まず最初に、防災のことなのですけれども、先ほどの建設部長のご答弁では、土砂災害を入れ込むことについては、マップの検討委員会で審議、検討したいということでございました。それで、お伺いするのですが、土砂災害の危険箇所というものは、市内にどれぐらいの箇所があるのでしょうか。
    ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) ちょっと今、資料を持ってきておりませんので、また後日、答えさせていただきます。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) 済みません、実は私、調べてきたのですけど、聞いてみようかなと思ったので  。済みません、市内には172箇所あるということで、大変、たくさん危険箇所があるというふうに伺っております。山口県のホームページを見たのですけれども、いろいろな事例などの写真を見ましても、市内でも昭和54年でしたか、田布路木の地すべりだとか、伊保庄地区の地すべりなどの写真とかが載っておりました。やっぱり、そういう市内の状況もございますので、ぜひ土砂災害についても、できれば入れていただけたらなと思います。  それで、先ほど総務課長のほうからご案内がありました広報に、ちょうど土砂災害についてのものが載っております。ここで「危険な場所を確認しておきましょう」ということが載っているのですけれども、これは、危険箇所マップを各市町村や各土木建築事務所に備えつけていますので、事前に確認しておきましょうというふうになっているのですけれども、これは実は、県の広報にも、このように書いてありました。やっぱり、これは市の広報ですから、市のどこの部署にあるのかという具体的なものを書いていただかないと、「これは、どこにとりにいったらいいの?」ということになると思うのです。県の広報は、こういう書き方でいいと思うのですけれども、具体的に、置いてあるところはどこなのでしょうか。 ○議長(松本哲男)  総務課長。 ◎総務課長(大井清教) 先ほど、建設部長が答弁した中で、災害危険箇所と申しましても、地すべり防止区域、土砂災害の危険区域、砂防の危険区域、急傾斜の危険区域、がけ地の危険区域、いろいろな形の危険箇所というものがあろうと思います。これらについては、一応、建設部のほうで、場所については把握をしているというふうに、承知しております。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) 把握をされているのは建設部のほうだと思うのですが、この危険箇所マップというものは、どこにあるのかということをお聞かせください。 ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) 建設部の土木課にございます。それで、河北議員おっしゃるとおり、今、大井課長が申しましたように、今までのところは、かなり皆、すべて網羅しております。それが、4枚ぐらいの図面になっております。これを一度に示しますと、大変込み合いますので、だから、河北議員がおっしゃったように、地域地域ごとに、もし示すとしたら、示していくのがいいのではないかというように考えております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) 広報というものは、できれば、具体的なものを書いていただければということで、要望しておきます。 それで、通学路のことについては、教育次長さんのほうから詳しくご説明がありまして、大変、その時に応じて対応していただいているということで、大変、安心いたしました。 それで、もし下校時とかに、保護者に迎えに来てほしいというふうに依頼があった時に、そういう地区の方がなかなかつかまらないというか、連絡がとれない時には、どういうふうになっておりますか。 ○議長(松本哲男)  教育次長。 ◎教育次長(中村正明) 学校に待機していただいて、教職員等が連れていくか、保護者に来てもらうのを待つというような格好にしていると思います。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) いろいろな場合があると思いますので、危険なところがわかっておりましたら、そのように対処をお願いしたいと思います。 それで、危険箇所マップなのですけれども、本当にいい、いろいろと地域によって、いろいろ工夫がされておりまして、大変いいなと思いました。柳北小のマップなどは、危険な場所、そして状況、危険等の表示がどういうふうになっているか、そして、そのことについて学校がどういうふうに対処するかということが、きちんと表になっておりまして、大変、このことで関係の皆さん、そして児童の皆さんが認識も新たになさるし、そういうことが地域の皆様にもお知らせができて、大変いいことだなというふうに思いましたので、また、そういうマップが、それぞれよそのところを見ながら、また、競い合っていいものにできるようになればいいなと思います。これは1回つくったって、しばらくは同じような状況が続くかもわかりませんけど、また、いろいろ状況も変わると思いますので、また、その時々に見直しがされるべきではないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、花のまちづくりに関してなのですけれども、今、市民花壇といいますか、そういう公共的な花壇を、市民の皆様がお世話されている箇所というものは、どのくらいあるのでしょうか。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 約30箇所──29箇所という数字がここにありますが、約30箇所ございます。いろいろ、ボランティアで活動していただいております。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) そういう30箇所の中で、現在の状況、維持管理の状況というのは、把握はどのようにされておりますか。状況をお尋ねします。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) これは役所のほうで言えば、都市計画のほうが所管をしておりますけれども、それぞれ、名簿を登録していただいております。それぞれ、確か先ほどから申しましたように、世代交代が進まないということで、若干、草がはびこっているというような状況も見受けられます。実は、昨日、伊保庄の県道の、あそこのガソリンスタンドの前ですか、あそこで今日も作業をしておられましたけれども、伊保庄のコミュニティ協議会さんですか、そちらの関係で、老人クラブさんが受けて活動をしておられるというようなことで、非常に熱心に、そういう活動をしておられるところもある。片や、町中とか、そういう草がなかなか引けていないなというような状況があることは、事実でございます。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) やっぱり継続して、本当に、こういうお世話をされるということは大変なことだと思うのですね。本当に、皆さんが和気あいあいとやっていらっしゃる姿を、私も昨日、拝見しまして、本当にご苦労なことだなと、ご無理がないようにねと思って、通り過ぎたところなのですけれども、多分、本当に今まで、一生懸命にお世話されてきて、自分が思うようにお世話ができなくなった時の、本当に心苦しいというか、本当に辛い思いというものを、私もお伺いいたしました。 一緒に市内の花壇を見せていただいて、こんなにたくさん管理していただいていたのだなということで、本当にご苦労を思ったわけなのですけれども、そういう自分の子どものようにかわいがってこられた花壇が、思うようにできないという辺りの辛さというものを、本当に訴えておられたのですけれども、こういった状況というものを、やはり、もし、そういう個人や団体の方が、「これは、ちょっと難しくなってきたのです」ということがありましたら、やっぱりその辺、新たな里親を探すとか、そういうことを、もちろん、その方たちと協議しなければならないと思いますけれども、その辺を行政のほうで、きちんとしていくことが必要ではないかなと思うのですけど、いかがでしょうか。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 先ほど、ご答弁を申し上げたわけですけれども、基本的に、ボランティアでこれをお世話なさって、それだけの町の美化にご貢献をいただいて、今、そういう草のほうが生い茂っているということは、それは見るに忍びないというか、育ててこられた方にとっては、大変な思いがすると思います。 我々といたしましては、やはり、フラワーランドのほうの指定管理者を受けております花のまちづくり振興財団が、そういった部分もあわせて相談にも乗ったり、いろいろなご相談を承り、また、アドバイスもできるのではないかと、そのような思いがしておりますので、ぜひとも、そういうご相談もあわせて、お願いできたらと思います。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) ぜひ、よろしくお願いします。また、新たな里親といいますか、お世話してくださる方というものを、ぜひまた、いろいろな形でご協力いただくようにお願いできたらなというふうに思います。 そういう、本当に世話をすることについては、いろいろと財団であるとか、行政のほうで、いろいろなご支援が必要ではないかと思うのですけれども  。それで、昔、花壇づくりのコンクールというものを、ずっと市内で何年かやっていたと思うのですよ。確か、平成8年ぐらいだったのではないかと思うのですけれども、そういうコンクールでもあれば、よその花壇が頑張っているとか、そういう情報も入ってきたり、今度のコンクールのためにこういうふうにやっていこうというふうな、そういう意識も、また、できるのではないかと思うのですけど、このコンクールというものは、なくなった経緯とか、また、今後検討するとか、そういうことはないでしょうか。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 花壇コンクールは、確かに、ずっとやってきましたけれども、やはり、花のまちづくりといいますか、いろいろ進化をしていくわけですよね。ずっと同じ形でやっていくというよりも、いろいろな形で、新しい手法でまちをつくっていくということで、この花のまちづくりというものは、今、新しい方法で、こうして財団もできて、そこが進めていこうとすることでございますので、確かに、そういうふうな評価がされるような場面があることは、確かに元気が出るものでございますから、いいわけですけれども、やはり、そういう経緯を踏まえて、今、変化をして、柳井の白壁のまちに花が咲きこぼれるとか、先ほど申しましたような、花をあしらうまちづくりとか、そういうふうな手法も、いろいろ変わった形で移行しているものだというふうに思っております。 ボランティアで、こういうふうな花の花壇をつくったり、そういったことが確かに尊いわけでございますので、あまり行政サイドが思い込んで入り込むということも、なかなか考える部分がありますから、その辺は、どういう形がいいのかということは、やっぱり、ご相談の中で、方向性というものはアドバイスができるのではないかというふうに思っております。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) それで、実際に現場でお花を植えてこられた方に聞きますと、やっぱり、一生懸命にやっているのだけれども、その辺で行政との交流がないというか、その辺もあるというふうに聞いておりました。 それで、先ほど、窓口の一本化については、財団のほうで引き継いでいくというふうにお答えがあったと思うのですけど、実は、そういう花壇の担当をされている方にお知らせが行っているようで、今後は、花の苗だとか、そういった資材の支給などは、やない花のまちづくり振興財団がやっていきますということでありました。ご通知があったようですけれども、窓口は、もう、財団に一本化されるということで、理解してよろしいですね。──はい。うなずいておられますので  。 それで、この支給方法などのご通知のところに、支給を受ける際には、現地にて、財団スタッフが花壇づくりのアドバイスなどもしていきますということで、現地でというふうに書いてありますので、やはり、財団なり行政なりの方が、現地をしっかり見ていただくということで、大変、この現地にてという言葉について、ひとつ、皆さんの力になるなというふうに思いましたので、実際に現場を見ながら、お世話いただく方としっかり交流をしていただきたいなと思いました。よろしくお願いします。 それと、やっぱり、こういうことについて支援していく方法として、やっぱり、おケガをされることもあると思うのですよ。そういった点では、ボランティア保険に入っていくことが必要ではないかなというふうに思うのですけれども、このあいだの土曜日に、学校支援ボランティアの総会がありましたけれども、学校支援ボランティアのほうは、ボランティア保険に入っていただいているのですよね。私などは、去年、3回か4回、学校で、ちょっとそういうお手伝いをさせていただいたけれども、ボランティア保険に入らせていただいている状況なのですけれども、この辺はやっぱり、花づくりに関してのボランティア保険というものは、どうなのでしょうか。ご検討いただけないでしょうか。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 現在のところ、今すぐ、この件にどうというふうには、考えてございません。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) 今回の議会にも、基本構想が出ております。市民との協働というものを、今後、推し進めていかなければならないというふうに、随所に、そういう記述がございますけれども、やっぱり、そういう市民の方にも、いろいろ一緒に活動していただくためには、何かの時には、しっかりセーフティネットをつくっているよということを、やっぱり、示していくことが必要ではないかと思うのですが、その辺、市長さんはいかがお考えでしょうか。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) いろいろな方に、市の行う様々な活動にご協力をいただいておりまして、今以上に、例えば、危険を伴う──この前、山本議員がご質問された、ふるさとの道の方は、あれは保険に入っておられるのかなとか、いろいろ思い浮かべてみまして、やっぱり、統一的にやってはおらないですので、ちょっと、実態をよく見てみたいと思います。危険度合いがあることにご協力をいただいている方がケガをされたら、それはちょっと、申しわけないなとか思いましたので  。 しかしながら、すべてを行政が全部把握できているわけではありませんから、本当に自発的な行為というものがあって、それで成り立っている部分もたくさんありますので、現実に今、ご指摘されたような部分があれば、どういうことが可能なのかということを検討しなければならないと思いますが、より難しいことにも、果敢に挑戦されている方がおいでになりますから、そういう方はどうかなと思いながら、今、伺っておりました。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) このことについては、以前にも、3年ぐらい前にも質問させていただきまして、市民活動全般についてボランティア保険に入っているという、そういう事例もありましたので、また、ぜひ、そういったこともどこまでを対象とするのかという辺りは、ぜひ、検討していただきたいなと思います。 それと、米軍基地の問題についてなのですけれども、市長さん、柳井市長の動きというものが、何か、あまりよく見えないのですよ。実態把握をしていきたいというご答弁が、前にもありましたけれども、そしてまた、対応を遺漏なきようにしたいというふうに、前の答弁ではございましたけれども、実際に、周辺自治体の協議会とかにご出席があったのかどうか。この問題について、どういう行動をされていらっしゃるのか。その辺を、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) 岩国から、毎日のごとく、いろいろな情報提供というか、文書を送ってきまして、それは全部、目を通しておりますが、協議会も、たまたま都合が悪ければ、助役に出ていただいたり、いろいろとしていますが、あまりそこで重要な話し合いがされたというふうには、報告を受けておりません。やはり、実態から見ますと、やっぱり、岩国がどうするかということが最大の関心事でありまして、先週も、東京で久間自民党総務会長にお会いすることがありましたけれども、久間さんからも「岩国が早く、いろいろと話のテーブルに着いていただくと、我々もやりやすいのだが」というような、久間さんは元の防衛庁長官ですから、そういう発言をされていまして、柳井に「どうしてくれ」という話ではないだろうと思いますので、よく実態を見て、眺めているというよりは、隣接をしていますから、状況把握をしていると、こういうことでございます。 ○議長(松本哲男)  河北議員。 ◆議員(河北洋子) 大畠地区の地域審議会の会議録というものをちょっと手に入れまして、その中でも、大畠の方から要望があっているわけですね。岩国基地の拡充で、航空機の騒音が激しく、夜間に飛行する航空機も増えている、テレビも聞こえない、家も揺れる状態である。市としても、抗議行動を他の市町村と歩調を合わせ、行ってほしいというふうなご発言もあっております。家も揺れるというふうな状況というものは、私も初めて知ったのですけれども、今の状況で、こういうことである。また、飛行する飛行機が増えてくるということは、また、こういう状況がますますひどくなるのではないか。周防大島町は、割と積極的に、いろいろ発言されているようですけれども、周防大島町がひどくなれば、大畠地区もやはり、それはひどくなると思うのですよ。ぜひとも柳井市としても、しっかりと住民の皆さんの意向を酌んで、行動していただきたいなと思います。 それで、このあいだから、テレビでも米軍の再編問題についてのいろいろな討論会とかがございました。私もいろいろ、そのテレビを見ておりまして、それぞれの考え方の1つの大きな分かれ道として、今のアメリカの米軍基地の増強というものが、本当に、日本の安全を守っていくのかどうか、その辺が、考え方の分かれ道ではないかと思うのですね。今のアメリカ政府が、本当に世界の中で信頼される状況にあるのかどうか、その辺が、私はひとつ、判断の分かれ道の中にあるのではないかと思いますが、市長さん、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) 先ほどちょっと、これはお尋ねの内容ではないですが、誤解を解いておかなければいけないので申し上げますが、うるささ指数の予測というものが示されていまして、当然、これは沖合いに移設後の、今度、艦載機がどういうふうな飛行ルートをとるか、移設後の話なので、現状の飛行ルートとは少し変わってきますので、若干、そういう意味では、大島のほうが懸念を示されているのは、若干、大島側に今からずれてくるのです。したがって、周防大島町の方々は、非常に今度、どういうふうに変化するだろうかというのが、うるささ指数に関して、非常に懸念をされていると。 ですから、大畠の方々のお話というものは、これはこのあいだ聞いて、承知をしているのですが、それは実態として、今の状況と今後の状況、沖合い移設前後の話というものは、よくこれは仕分けして考えなければなりませんので、これはやっぱり、誤解をされているとすれば、ご訂正いただきたいと思います。 それから、アメリカがどうのこうのという話のお尋ねなのですが、アメリカはやっぱり、もちろん、日本がアメリカのような世界国家とか世界戦略を持って、日本が世界に冠たる軍事大国になるということは、これは国民的にコンセンサスを得られませんから、日本の安全をどうやって確保するかという時に、それはやはり、アメリカと同盟関係にあるので、アメリカと仲よくする、あるいはアメリカの国際戦略の中で、日本が──当然、これだけ基地をたくさん提供している国は少ないわけですから、アメリカのいろいろな、やっぱり安全保障上の、日本から見るとメリットもあって、今、戦後60数年間、安全な国であったというふうに思いますので、これから先もどうなるかということは、それは、よくわからない面はありますが、アメリカは、日本において増強をするという戦略をとっているわけではないですね。 アメリカは、韓国からも引き、それから、ベトナムがああいう形になりましたので、フィリピンからも引き、日本からも、ある意味では、米軍が日本における増強というよりは、どちらかといったら、グアムを中心にしまして、不安定の弧というものがだんだん広がってきて、北朝鮮、中国、中国台湾海峡、それから南のほうにずっといくと、それから  。そういうことで、アメリカの国際戦略というものを眺めてみると、増強というほどではないのではないかというふうに思います。それは、個別具体的な問題だと思います。 ○議長(松本哲男)  時間が参りました。以上で、河北議員の一般質問を終わります。 それでは、11時15分まで、休憩といたします。午前11時03分休憩                              午前11時15分再開 ○議長(松本哲男)  休憩を閉じまして、一般質問を続けます。 その前に、議会での申し合わせ、ルールというものに、ひとつ、ご協力をお願いしたいと思います。これは質問者、それから答弁者を含めまして、よろしくお願いしたいと思います。 それでは、次の質問者、河村議員。〔河村真弓登壇〕 ◆議員(河村真弓) おはようございます。河村でございます。通告に従いまして、質問いたしてまいりたいと思います。 柳井市の今後の障害者施策について、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 4月に、各地区ごとに、市長、企画部長、担当の職員の方々と、今後の柳井市のまちづくり構想について、大畠の公民館でお話がありました。内容が多岐にわたり、聞いている皆さんも、わかりにくかったらしくて、質問に入り、「市長は、このたくさんの計画の中から、重要な施策を3つ挙げるとしたら、どれでしょうか」とお聞きになりました。市長は、まず最初に老人と障害者対策、次に防災計画、3つ目に中山間農業対策とおっしゃいました。私は、とても心強く、大変うれしく聞いておりました。 今後、様々な障害者施策の決定の場となります市の役割は、とても重要になってきております。また、精神障害者問題におきましては、以前からも申しておりますように、全国の7万2,000人の社会的入院の方を、今後10年間で社会復帰させる国の政策などもございます。今年度は、柳井市の障害福祉計画も策定されつつあると思います。これからの柳井市におきまして、市長の障害福祉についてのお考えを、わかりやすくお聞かせいただけたらと思います。 この4月に施行されました障害者自立支援法は、この法案が国会に提出されたのが平成17年2月ですが、廃案になりまして、また再提案され、2005年の10月に成立し、一部は公布の日から施行されました。基本構想から施行まで、わずか1年半しかないこと、大事な法案を何ということでしょう。介護保険制度が、スタートまで6年かけています。身体障害者、知的障害者を対象にした障害者支援費制度でも、基本構想から制度スタートまで、5年かけています。どうして、このように障害者自立支援法を急いだのでしょうか。 第1の理由に、財政問題です。新聞などでも報道され、ご存知だと思いますが、障害者支援費制度が、国や地方自治体における障害福祉の費用の急速な伸びを招いた、伸びる支出に収入が追いつかず、国庫補助のカットや在宅サービスの抑制といった事態を生じたこと。また、三位一体改革で、障害者福祉に関する国庫補助金を地方交付税に組み入れる。地方交付税となれば、使い道は、地方自治体任せということになります。 市町村も、国のいい加減さに困っていらっしゃることでしょうが、障害者の立場からすると、補助金らしきものが、確実に障害福祉に回る保障はないのではと、不安になっております。国庫補助制度を維持し、しかも、増大する障害福祉サービスの経費を支える、これが自立支援法の課題だということです。この底には、障害者であろうと、生活保護基準すれすれまで費用を負担させるという考え方が、色濃く流れているように思われます。生活保護に追い詰めれば、かえって国家の持ち出しが多くなるので、生活保護ぎりぎりの水準まで、応益負担をしてもらおうという考えのようです。 第2の理由に、3障害の格差が挙げられるのではないかと思います。市町村における身体・知的障害者の支援費制度と、精神保健福祉法の位置づけの違いの問題が挙げられておりました。例えば、ホームヘルプ派遣は、支援費制度では義務規定なのに、精神保健福祉法では任意規定、やるもやらぬも市町村の判断となっている。これは1つの例ですが、このような3障害の格差が、その是正が急がれたということです。 財政問題と障害者福祉制度の見直しという2つの理由からだと言われております。国から、こうするしかないと出てきたもので、いわゆる地域の状況を細かくわかった上で、ニーズの積み上げによってできた法律ではないわけです。 以上のような背景でできた自立支援法も、いずれは介護保険との統合が予想されております。こういう状況の中で、今まで遠かった制度も、身近な市町村におりてきました。行政として、自立をどう支援していかれるのか、お尋ねしたいと思います。 自立支援法では、1つは、住居と生活をうたっております。1点目に、住居の支援体制についてであります。 この問題は、3月の一般質問で、海田部長より、入居へのご説明がございました。2006年2月1日に施行された精神・知的・DV──ドメスティック・バイオレンス被害者についても、公営住宅への単身入居が、特例として認められるようになりました。そこで、現在、柳井市の公営住宅で、利用できる住居はどれぐらいあるのでしょうか。そして、この特例を聞かれて、申請、相談は、どのくらいあったのでしょうか。また、3月議会でのご答弁で、サポート体制の準備を強調されておりましたが、それ以後、どのような体制ができておりますでしょうか。 次に、2点目に、障害程度区分の取り組みについてでございます。 10月より、障害福祉サービスの利用が始まります。障害者の障害程度区分というものが認定され、どのくらいのサービスが必要なのか決定されます。そこから、障害当時者とケアマネージャーとで、利用できるサービスの中からケアプランを作成する。このような制度利用に関して、障害程度区分が、いかに非常に重要な役割を担ってくると思います。介護保険制度と同様に、本人の状況を見て、非該当から障害区分6までの7段階に区分する1次判定が、コンピュータを使ってなされる。コンピュータですよ、コンピュータを使ってなされる。このような非常に重要な役目、障害程度区分を決めるという、この委員の方ですね──お尋ねします。審査委員の構成、メンバーは、どのようになっておりますでしょうか。 そして、知的や精神障害の場合、機械的、画一的にコンピュータに預けたり、本人の実生活を知らない医師の意見を偏重すると、認定を誤る場合がとても多いのではと、私たちは危惧をしております。この件につきましても、どのような配慮をもってなされるのか。そして、精神の場合、これは、私が関わっておりましても、大変難しゅうございますが、障害の重い人は、申請をする考えも意欲も持たないだろうと思いますが、そのような方の対応は、どのようにお考えでしょうか。 3点目に、地域活動支援センター事業の取り組みについて、お尋ねします。 従来の社会福祉施設を、平成18年から平成24年3月までの概ね5年間に、随時、新体系へ移行することになっています。現在、多くの精神障害者にとって、日中の活動の拠点となっている小規模作業所、これは白壁作業所、あけぼの工房などがございます。そして、社会復帰施設憩いの家・一粒の麦、柳井病院の中にある地域生活支援センターが、新体系の中の事業へ移行していくことになるかどうか、大きな問題です。これらの施設が生き伸びていくためには、補助金が出ることになる、この地域活動支援センター事業への移行が必須です。 そこで、お尋ねします。20年もの間、家族会の方々が、地域の受け皿として頑張ってこられた作業所、現在は無認可ではありますが、7月の終わりか8月には、NPO法人の認可もなされると思っております。この貴重な施設を存続させるには、行政は、どのような対応をお考えでしょうか。 そして、2番目に、今後、市が行う地域生活支援は、市の判断で事業内容や利用者負担などについて定め、実施することになっておりますが、診断料の無料化、または一部負担は、考えられないものでしょうか。 これで、私の質問を終わりたいと思います。 それで、最後に、先日、宇部で障害者自立支援法の説明の会というものがありまして、厚生労働省の障害福祉課長の──市長さんは、下の方でご存知ないと思いますけど、藤木さんという方が見えました。──そうですか、それでは、お伝え願いたいと思っております。これをいただいたのです、その時に  。そして、プラス志向で考える障害者自立支援法、そして、これを1枚開けましたら、何と書いてあったと思いますか。ちょっと、拡大してきました。こうやって、書いてあったわけですよ。厚生労働省「幸せに生き、朗らかに働き、笑いに満ちた日本を」と、これは、ジョークでしょうかね。私は、開いた口がふさがりませんでしたが、皆さんは、これをどう思われますか。 ご答弁によりましては、また、再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。〔河村真弓降壇〕 ○議長(松本哲男)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(河内山哲朗) 障害者福祉に関するお尋ね、全般的なことにつきまして、私のほうから最初にご答弁申し上げまして、あとは、それぞれ参与から、答弁いたします。 河村議員さんは、よくご存知ですけれども、今の藤木課長の話にも関係ありますが、今、社会保障全体の構造改革をやっていこうと。キーワードは、やっぱり、大きく分けて3つあるだろうと思います。1つは、地域で障害者、高齢者、それから子育ての支援、そういういろいろな社会福祉サービスと言われたものを、地域で行っていくことを、これを中心に据えていこうと。地域でというのは、単に自分が住んでいるというところではなくて、もう1つの意味合いからしますと、施設ではなくて、日常生活を健常の方々が送っておられるのと同じような地域で、暮らしができるような方向へ持っていこうと。これは、介護に関していえば、施設介護ではなくて、可能な限り、個人のお家という意味合いだけではなくて、グループホームだとか、そういったものも含めて、病院とか施設とかというものではなくて、なるべく日常生活は、健常者あるいは昔から住みなれたところで生活が送れるようにという地域でというのが、1つのキーワードでございます。 2つ目は、障害者自立支援法そのものでありますけれども、何か、恵まれない方々に対しまして、社会全体で、何か施しを行うという、そういう福祉から、とにかく自立可能な応援をしていくという──自立の応援をしていくという自立支援の方向へというのが、これが2つ目のキーワードです。 3つ目は、これは、障害者の方々には、直接関係ないかもしれませんけれども、介護にしましても医療にしましても、予防を重視していこうということが、社会保障全体の構造改革のキーワードだというふうに思っております。 その中で、やっぱり、障害者自立支援法は、障害者団体の方々からは、本当に、これは河村議員のようなお立場の方も含めて、非常に不安要素を持たれながらの出発であることは、これは事実だろうと思います。1つには、今まで障害者自立支援法の中の1つのねらいは、これは、河村議員はお触れになりませんでしたけれども、本当に、障害者の施策も、その都度いろいろとつくって、1軒の家をつくると、増築や改築をするように、本当に身体障害の方々、あるいは知的障害の方々、精神障害の方々、全然、スタートした時点も違いますので、ばらばらの制度設計をやっております。もちろん、事業の主体というか、仕事の主体はどこがやるのかということも、これもばらばら。それから、年齢によっても、ばらばらなのですね。障害児と障害者では、例えば、国と地方の財政負担割合も違うというような、非常に制度間の、ある意味では整合性とか統合性がないということで、これはやはり、なるべく障害者施策を、今後、実施していく上で、ばらばらではよくないということで、その整合性を図っていこうというのが1つのねらいです。 それから、もう1つは、やっぱり、事業の実施主体というものを明確に、これまた、これからまだまだ課題がありますけれども、一番、最も身近な政府である市町村が実施の主体となって物事をやっていこうという、そういう整理がなされたと、こういうことでございます。 それから、3つ目は、支援費制度の時に、結局、予算の不足ということが、毎年のように起こりました。厚生労働省は、年度末に自分の省の中で、ある意味では使われていない執行残をかき集めて、年度末に用意をした年もあります。それが足らない時には、補正予算を組んだ年もあります。そういうことがありましたので、今度の障害者自立支援法では、支援というのは補助することができるではなくて、国の財政責任というものを、これを明確化した。そういう意味では、障害者の方々にも、いろいろと不安はあるけれども、一方で、国のほうの責任を明確化したということが言えると思います。 いろいろな意味合いがあって、障害者自立支援法がスタートいたしましたけれども、ご承知のとおり、いろいろと課題があります。課題がある中で、後ほど、それぞれ参与から答弁いたしますけれども、まだ初めてやるケースなので、障害の度合いを判定する方法は、果たして円滑にいけるだろうか。それから、地域で住まいをすると言いながらも、そういう本当にサポート体制が、どうやって、本当に組めるだろうか。それから、今まで補助金の仕組みでやってきたものを、補助以外の仕組みでやるといった時に、果たして財政責任というものを、地方自治体も含めて、全うすることができるだろうかと、いろいろな不安があります。 次なる段階には、お名前の出た藤木課長さんという方は、異動するまでは、これは介護保険課長をやっておられて、介護保険制度の改正をする中で、藤木課長をはじめみんなが、できれば介護保険の被保険者の範囲というものを拡大して、30歳まであるいは20歳から、介護保険料を負担してもらう。その代わり、加齢による介護を必要とする状態だけではなくて、障害によって介護を必要とする方々、これもサービスの内容からすると、高齢者介護も障害者介護も、よく似ている部分もたくさんあります。違う部分も、もちろんありますけど、似ている部分もありますので、その共通の部分については、介護保険の適用をすべきではないかと。 これは非常に、障害者の団体の方々は不安視されているけれども、先ほど、財源というものが安定化するという意味では、やっぱり、障害者施策を今までまじめに考えてきた方々は、これをやっぱり前向きに考えるべきだというふうに言っておられたですね。それは、あまり個人名を出してはいけませんけれども、藤木課長も随分努力されましたけれども、今回の改正では、そこまでは進みませんでしたけれども、今回の介護保険法の改正の附則で、これは18年度中に保険者範囲等については議論を進めるということになっていますので、今、厚生労働省の中で、介護保険の被保険者の範囲についての有識者会議というものが、今、開かれておりまして、いろいろと議論がされております。それで、どうなるかということです。 それから、何といいましても、今度は、介護保険を運営する市町村としましては、20歳になられた方に、国民年金でも、なかなか先々のことで、年金保険料を払うという気持ちにならない場合が多い中で、20歳になった途端に、成人式で、今日から介護保険料も払ってくれといった時に、果たして、40歳の方でも、今、直接自分は、介護をすぐさま必要とする状況ではありませんという方にとっては、介護保険料をいただくということは、なかなか負担感はあるのですが、20歳の方からも、あるいは30歳の方からも介護保険料をいただくということは、非常に問題はある。そういう課題はありますが、国全体の議論の方向としては、多分、藤木課長が宇部で説明したかどうかわかりませんけれども、そのような話もされたのではないかと思いますが、そういうふうな流れにあるわけですね。 したがって、考え方は、大体これは、そう変な話ではなくて、自立支援法というものは、いい考え方もたくさん盛り込まれているというふうに私は思うのですが、同時に、これを実行する段階では、本当にこれは、例えば、住まいの問題でも、これは障害者の方のほうからすれば、別に問題はないと、こう思っているところの中で、例えば、公営住宅の入居の問題について、どうやってこれをサポートするかということができ上がりませんと、ご本人にとっても不幸、それから、周辺の方にとっても不幸というような状態を招いたのでは、何のための制度改革かわからない。 したがって、非常にこれは、きめ細かな対応も必要とされるし、障害の度合いの判定につきましても、これも例えば、高齢者の介護保険の場合でも、認知症の問題というのは、なかなか介護の認定というものは難しい面があります。それと同じようなことが、多分あるだろうと思いますので、その辺は、最初にやっていく段階では、いろいろと問題点も生じる可能性はありますが、よくよく地方自治体として、新たな仕事なのでありますけれども、前向きにとらえて、可能な限り、冒頭に申し上げましたように、障害をお持ちの方でも、地域で普通に生活ができるような社会をつくっていく方向で頑張ると。 それから、障害をお持ちの方も、可能な限り、年金だけではなくて、自立が可能な方に対しては、仕事ができるという雇用も発生するような地域づくりもしていかなければならない。そういう法や社会の流れが願っている部分というものを、本当に1つひとつ、これは積み上げていく以外にないわけですが、柳井市としても、幾多の困難、課題は予想されますでしょうが、1つひとつ、障害者の方々にとって、制度改革というものがあまりにも過酷な問題にならないように、いい方向になるように、努力をしていきたいと。これが、全般的な私の姿勢でございまして、それぞれ参与も、今、努力をいたしておりますが、答弁をさせていただきます。〔市長降壇〕 ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) 今までの件数でございますが、今のところ、議員さんがこの前おっしゃっていただきました──正式には、申し込みということにはなっていませんが、「どうしたら、入れるだろうか」というご相談の1件のみでございます。 それで、そういう障害者の住宅の軒数でございますが、柳井市には、高須住宅に1戸ほどございます。この辺につきましては、障害者のいろいろな状況が違います。今度は単身で入居、お入りになるというようなことが決まりましたら、今度は福祉部局のほうの、そういうふうなバリアフリーとか、いろいろなところの補助もあろうと思いますので、そういうところと連携しながら、そういうお入りになる方が、苦労されないような対応をしたいと思っております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) それでは、私のほうから、2番の障害程度区分の取り組みについて、お答えを申し上げます。 議員さんご指摘のように、障害者自立支援法につきましては、障害者や障害児の自立した日常生活や社会生活を可能にするために、必要な障害福祉サービスに係る給付その他の支援を行うことを目的として、平成18年4月から施行されました。既に、自立支援医療や福祉サービスの利用者負担等については4月から実施、また、地域生活支援事業や訓練等給付、介護給付等の福祉サービスについては、10月からとなっております。現在、本格施行に向けて、準備をしている段階でございます。 これまでは、精神障害者が支援費の対象となっていないこと、それから、支援の必要度を判定する基準がないこと等の課題を踏まえまして、手続きの透明化・公平化を図る観点から、支給決定段階において、障害程度区分や審査会の導入が図られることとなりました。その中で、市町村がサービスの種類、量などを決定するための判断材料の1つとして、障害者福祉サービスの必要性を明らかにするために、全国一律の基準に基づいて、障害者の心身の状態を総合的にあらわす「障害程度区分」が設けられたところでございます。 まず、障害福祉サービスを受けるための手続きといいますか、順序を申し上げますと、まず、介護給付の支給申請書を市町村に提出していただきます。申請書を受理いたしますと、障害程度区分を判定するため、3障害共通の106項目の調査、サービス利用の意向調査等の障害程度区分認定調査を行います。この調査項目につきましては、介護保険の介護認定にも使用されている調査項目79項目に加えまして、障害者の特性をよりきめ細かく把握できるよう、行動関連、精神関連、日常生活能力など27項目が追加されたものとなっており、本市でも、現在、職員が、この調査を行っております。 認定調査が終わりますと、国が配布した1次判定用ソフトウエアを導入したコンピュータに調査項目を入力して、1次判定を行います。この1次判定結果を原案といたしまして、医師の意見書、調査員の特記事項及び概況調査、これはサービスの利用状況の調査ですが、これらを揃えまして、審査会に審査判定を依頼して、2次判定を行います。議員さん、ご指摘のように、精神関係についての介護の手間といいますか、そういったものが非常にわかりにくいと。私も介護保険に携わっておりまして、認知の高齢者につきましては、1次判定が低く出るという傾向がございまして、審査会において、適正な判定を行っていただいたところです。 次に、この審査会の判定結果及び意見に基づきまして、認定の期間、障害程度区分の認定を行い、申請者に認定結果を通知いたします。その後、障害程度区分やサービス利用意向等の結果等を踏まえまして、支給決定案を作成し、必要に応じて、再度、審査会に意見を求めた後に、支給決定を行います。 障害程度区分の基準につきましては、「障害程度区分にかかる市町村審査会による審査及び判定基準等に関する省令」により、基準時間1日当たりの介護や家事援助に要する時間を、一定の方法により推計し、その基準時間に応じて、区分1から、時間の最も多い区分の6──非該当を除きますと、6段階に分かれております。したがいまして、区分の高いほうが、福祉サービスの必要度の高い状態ということになります。 次に、この区分に応じた介護給付サービスについて申し上げますと、ホームヘルプサービスとか、ショートステイの短期入所については、区分1から利用することができます。ケアホームについては、区分2以上、生活介護については、区分3以上となっておりますが、施設入所を伴う場合は、区分4以上となります。ただし、50歳以上の方については、区分3以上となっております。また、行動援護につきましては、区分3以上ということになっております。それから、施設入所支援については、区分4以上ですが、これも、50歳以上の方については、区分3以上となります。なお、訓練等給付につきましては、障害程度区分の認定は、不要となっております。 課題といたしましては、先ほど申しましたように、1次判定で出る区分に応じたサービス量というものが、現在利用されているサービス量と比較して、足りるのかどうかというところを調査したいということでございますが、区分ごとの量的な基準というものが、詳細が示されておりませんので、まだ、検証ができておりません。情報が入り次第、こういった検証を行っていきたいというふうに考えております。 ちなみに、本市では、約60名の方について認定調査が必要でありまして、審査会も7月上旬より、1合議体の5人で運営を計画しております。また、精神・身体・知的の専門分野の委員構成といたしまして、精神科医、それから整形外科医、社会福祉士、理学療法士、精神保健福祉士の3障害に対応できる体制といたしております。 それから、3番目の地域活動支援センター事業の取り組みについてでございますが、障害者自立支援法の事業には、大きく分けて、自立支援給付と地域生活支援事業がございます。自立支援給付というものは、ホームヘルプサービス、ショートステイ、施設入所支援等の介護給付と、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援、グループホームの訓練等給付、それから、自立支援医療や補装具の事業でございます。 それから、地域生活支援事業というものが、市町村が地域の特性や利用者の状況に応じて実施することができる事業でございまして、日常生活用具、相談支援、移動支援、コミュニケーション支援や地域活動支援センター事業などでございます。地域活動支援センターの主な事業といたしましては、創作的活動、生産活動、社会との交流促進などを実施することになっておりまして、地方交付税による自治体補助事業とされております。 それから、この基礎的な事業のほかに、機能・体制の強化を図る場合には、国庫補助加算が上乗せされまして、事業内容によりⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型に分類されております。Ⅰ型では、相談事業等に対応するための専門職員、これは精神保健福祉士等でございますけれども、これらを配置し、医療・福祉などが連携して実施する必要があるということになります。それから、Ⅱ型でございますけれども、機能訓練、社会適用訓練等、自立と生きがいを高めるための事業を実施するよう定められております。また、Ⅲ型でございますけれども、これらが小規模作業所となっておりまして、今後、個別給付事業に併設することを想定したものでございます。 なお、地域活動支援センターは、過渡的な事業であるとの説明もありまして、将来的には、自立支援給付である個別給付への移行を検討する必要がございます。この個別給付というものが、訓練等給付とも説明されておりますように、自立へ向けての自立訓練や就労継続支援、就労移行支援を行う事業であります。 本市の方向性といたしましては、就労継続支援の非雇用型が考えられております。この非雇用型につきましては、一般企業への雇用に結びつかない方、年齢や体力により雇用されることが困難になった方を対象に行われるサービスで、作業能力の向上、持続力、集中力等の労働習慣と意欲の向上、協調性の向上などを、達成目標としておるものでございます。 また、この事業には、設置の基準が定められておりまして、利用定員20名以上のほか、サービス管理者、サービス提供職員の配置が必要となります。前にも説明申し上げましたが、地域活動支援センター事業と同様に、本事業も、NPO法人等の法人格が求められております。そういう法人格は必要ということで、議員さんの団体におかれましても、現在、その準備が進められているというものでございます。 現在までは、県を通じて示されております国の説明での概要は、以上のとおりでございますけれども、本市におきましては、近隣の関係市町で連絡調整会議を、現在、開催しております。財源について、説明が不十分な点がございまして、実施に向けてより具体的な内容が示されるのは、7月下旬になるとの予想でございます。現作業所の運営につきましては、本市のほかに周防大島町、田布施町、平生町、上関町による合同での運営補助を行っておりますことから、より綿密に情報交換を行いまして、協議が必要であるというふうに考えております。 いずれにいたしましても、現行の作業所に通所されておられる方々、指導者、さらに保護者の皆様方には、先行きへの不安が非常に大きいものだというふうに存じます。本事業の検討につきましては、他市町との関係もございますので、十分な協議を重ね、スムーズな移行が実現するよう、取り組みたいというふうに考えております。また、あわせまして、負担のあり方等についても、周辺自治体との調整、また、各団体のご意見も伺いながら、検討してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) この問題は、市の健康増進課の方だけにお願いしても、大変、予算の問題になりまして、難しいと思っております。限られた市の予算の中で、予算の配分などの見直しなどを本気でやっていただきたい。やっていかないと、また、弱者切り捨てになると思っております。 市長は、いつでしたか、市役所というものは基本的に総合行政をやっているので、縦割りというものはないとおっしゃっておりました。それで、必要なもの、必要でないもの、絶対にこれから要るものと、いろいろとわかっていらっしゃるのではないかと思いますが、その辺で、福祉行政に対しての予算の配分の見直しなどは、考えられないものでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) ちょっと大きな話をいたしますが、今日、1,800ある基礎的な自治体、この中でいわゆる不交付団体、いわゆる交付税をもらわなくてもやっていける団体というのは、本当に一握りでございまして、ほとんどの団体というものは、もともと手元にある財源では、すべての仕事はできないという状況に、今、あるわけですね。地方交付税というものは、それが例えば、国で新たな障害者施策をまとめれば、その方向で何とか財源が補填されるというか、必要な財源が措置されるというのが、これが本来の地方交付税の仕組みなのですが、ご高承のとおり、実はもう、この数箇年、財源不足がずっと生じて──ずっというのは、その前も含めて財源不足というものはあるわけですが、財源不足がより生じている状況にあります。 15年度から16年度にかけて、地方交付税だけではなくて、赤字地方債と言われる臨時財政対策債が、大きく減額をされました、その枠が  。したがって、我々としましても、本当に、相当まじめに行財政改革をやっていても、なお財源不足が生じるというのが、この数年の実情なのですね。全国の──やっぱり自治体の中で、やはり、それはもう、行革を徹底的にやって、相当程度やっていても、もうそれは、削りようがなくなっている。削りようがなくなっているというのは、福祉に不熱心ということではなくて、福祉には義務的に、やはり扶助費といいますけれども、支出をする項目がたくさんありまして、ここは、いくら何でも、柳井市だけは、例えば障害者施策の中でとか、あるいは生活保護施策の中で、もうお金がないから、やめておきましょうというわけには、いかないわけですね。したがって、それはきちんとやっているのですが、なおお金が足らないというのが、現状なのです。 したがって、これからどうするかと言ったら、方法は、やはり国全体として、もう1回、地方行財政というものに対する地方交付税を見直すということであれば、どういうふうに見直すかということを、早く結論づけしていただかなければならないのですが、これは、財務省が総額を抑制しようという気持ちがありますから、非常に全国で苦労しております。 7月7日には、小泉内閣としての最後の骨太の方針が決められるというふうに聞いておりますけれども、この1箇月間、地方団体としましては、まずは税源移譲もして、さらに進めていくべきだと。それから、地方交付税というものの意味合いというのを、もう1回──これは誤解に基づくものがありまして、地方団体はもうむだ遣い、交付税でむだ遣いをしているというような状況はないわけなのですが、それでもなお、あの建物、この建物は交付税でつくったと、みんな言われているわけです。したがって、そういうふうに地方交付税をきちんと、やっぱり堅持するということが大前提でございますし、そのことがないと、とても河村議員さんに、「この部分を減らして、この部分を増やすから、大丈夫ですよ」というふうなことを言えるような状況でないということを、これはちょっと、まず大前提として、お考えをいただきたいと思います。 それから、第2段階で申し上げたいことは、既に地方自治体というものは、もう数年も前から、あらゆる指標をご覧いただいたらわかりますように、そう、もう投資をする余力はないので、投資から経常へということで、誰がどんなに苦労してやっても、もう新たに何か、むだ遣いをするとか、将来に備えて投資をするというふうな財政余裕はありません。したがって、もう経常的な経費、これは扶助費も含めてですね、ここにもう、とにかくお金というものは、増やすというよりも、それを確保するのが精いっぱいというような形で、もう相当程度、国に先んじて、実はお金の使い道の改革というか、変更は既に行っているというふうに、ご理解いただきたいと思いますね。 それでさらに、それで障害者施策のために、お金をどうやって確保していくかといったら、先ほど、答弁で申し上げましたように、これはもう、一般的な一般会計の話として、これはもう、なかなか難しいでしょうと。そうなると、これはもう、介護保険の中で話をしていく以外に、きちんとした安定的な財源は確保できないのではないかと。さもなくんば、これは国民的議論がまだまだ進んでいませんけれども、一般会計としてやるとするならば、消費税の引き上げ、とりわけ地方消費税の拡充というものを本気でこれは──これは国民というか、市民の方に対しては、相当、説明が難しいのですね。 今なお、なかなか、どの大臣も、財務大臣が少し、消費税というものをそろそろ具体的に考えなければと言っても、すぐに、もう打ち消されるような話ですから、なかなか税金を上げるということは、この時代に難しいのですけれども、もう一般会計でやろうとすれば、それは消費税、地方消費税の問題を議論しない限り、柳井市だけの単体の努力で、障害者施策のために、何百万円も、あるいはひょっとすると何千万円も、右から左へ歳出をコントロールできるというような状況ではなくなっているということは、十分、ご理解いただきたいと思います。 その中で、やっぱり最大限、努力はするのですよ。努力はするのですが、非常に困難な中で、財源の手配をしなければならない。そういう中で言うと、もう活路を見出すとするならば、これは障害者団体の方にも、まだ、いろいろと批判があるようですけれども、そろそろ介護保険というものについて、どう考えるかというようなことについても、もう障害者団体の方にも、ご理解いただくべき時期が来ているのではないかというふうに思っております。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) それでは、せめて診療費の無料化とか、一部負担とかは、考えられませんでしょうか。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) ある制度運営をするのに、上乗せしたり、横出しをしたりするということは、これは本当に、財政的余裕があった時代というのは、全国各地でいろいろと行ってきたわけですね。今、柳井市が診療費の問題等々について、特段の財政支援が、一般論として可能な状況かといったら、非常にこれは申しわけないですけれども、難しいというふうにご理解いただきたいと思います。 これは、単に姿勢の問題とか何とかではなくて、本当にそれは、これは先ほど言いましたように、河村議員も言われましたように、もともと、市は総合行政をやっていますのでね、これはこのお金、これは建設事業のお金ということではなくて、本当にその中で、ぎりぎりできる範囲で最大限のことをやっているのですが、それでもなかなか、余裕がなくなってきている。だから、したがってこれは、相当な制度改革をやるのであれば、制度改革というか、国全体の制度改革というものをやらない限り、それはなかなか、単体の自治体で立ち行かない。それぐらい、やっぱり高齢社会の到来をはじめとしまして、財政は厳しいというふうに、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) この利用料も、国が減免措置をとっていただくのが一番と思うのですけど、障害者はお金がありませんので、本当にお金がありませんので、もうこういうことでも、私が心配しますのは、医者に行かなかったりとか、施設利用をしなかったりとかという状況が、目に見えております。そうすると、また再度、入院というふうになりまして、またここで、医療費の増大ということになると思うのですよ。そういうことも懸念されると思うのですが  。そういうことを思いますと、このわずかの利用料などを免除していただくことは──わずかといいますか、医療に比べると、やりやすいのではないかと思うのですけど  。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) 私なりには、今のお話なり、実態というものは、よくよくわかった上で、答弁を申し上げているつもりなのです。その中で、なお、そのことをやろうとすれば、どういう方法論があるかといったら、ほかのことを外してでもということになるわけですね。障害者施策の中で、まず調整をすると。 もう、はっきり、わかりやすく申し上げますと、市で、例えば、建設部の事業をやっているものをちょっと抑制して、福祉のほうに持っていきましょうという、今日的な、もう状況ではありませんので、どうしても、例えば社会福祉関係の中で、とにかく重点化を、あることにしたいということであれば、社会福祉課の中で調整しましょうと。そうすると、社会福祉課の中で、どれかを落として、ある部分を伸ばしていくという、そういうふうな財源調整というか、財政コントロールしか、今はできないというような状況ですからね。 非常に厳しい中で、それは本当に、今度は、個別具体的な話ですね。障害者施策の中で、ある部分「この部分は、もう要りませんよ」という、あるいは「要りません」とは、なかなか言えませんけど、この部分は、例えば自分たちは、「柳井市の地域の実情からしまして、それは、なくてもいいですよ。あったほうがいいに決まっているけど、なくてもいいですよ」とか、「この費用は、もうある意味では、自分たちで何とかしますから、その分を集中的に、この部分に持っていきましょう」というようなことをやろうとすれば、これは相当、ハードな議論というか、難しい話をしなければならないというふうに思っておりますが、それは、河村議員さんが、そういうふうなご要望があり、我々としては、それはなかなか難しいですよという中で、次に進んでいこうとすれば、今、申し上げたようなことをやらなければいけないというふうに思います。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) 大変な時期に来ております。市のほうも大変なのでしょうけれども、障害者がこれから、どんどんと窮地に追いやられる状態になると思いますので、市長さんには、ぜひそのことを、よくわかっていただいていると思いますけれども、考えていただきたいと思っております。 それで、先ほど、住居の問題をお尋ねしましたが、以前、海田部長さんにもお会いしましたけれども、障害者は、まず第1にお金がないということが基本なのですけど、それで、急いでいる方が何人かいらっしゃるのですね。サポート体制を万全にと、この前もおっしゃいましたけど、そういう体制を早くしていただいて、もう、そういう障害者も、別のところではきちんと住んで生活している方が多いから、こちらのサイドとしては、そういう申し込みをしておりますので、早くに、いつになったらできるのかと障害者のほうは思っていますので、1日も早く、そのような状況をつくっていただきたいと思っているのですけど、いかがでしょうか。 ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) 福祉部局との協議でございますが、これは絶えず、今はやっております。というのは、私どもは住宅でございますので、今、持ち分の住宅があるわけですね。ここに、どういうサポート体制で入れるかということの確認でございますので、この辺は10月からですか、その辺がスタートするのでということで、今、お話をいろいろとやらせていただいております。要は、そういうところのサポートがあって、はじめて公営住宅へ入居していただくというようなことでございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) わかりましたが、わかりませんけど、よろしくお願いします。 次に、障害程度区分と今の地域活動支援センター事業も関連するのですけれども、先ほど質問しました、柳井市におきまして数少ない社会復帰の受け皿であります施設ですね。私は今日は作業所のことをお聞きしましたけれども、この貴重な施設が、今はもう、どうなるかというところに来ていますけれども、存続させるには、行政はもう、これは要らないと思われるのですか、存続させていったほうがいいと思っていらっしゃるのか、どうしたらいいのかを、お聞きしたいと思います。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) 現在、施設が、精神作業所関係が2箇所、それから、福祉作業所等がございます。一粒の麦ということで、障害者施設としての、これまでいろいろとやっていただいたことについては、極力、そのまま継続してやっていきたいというふうに思っております。 この法の施行に伴っての財源的なことが、非常に問題になるわけでございまして、今年度について、まずどうするのか。それから、10月1日以降、すぐということにはなりませんけど、方向として、どういうふうに持っていくのかということがあるだろうというふうに思います。 先ほど、ご答弁申し上げましたように、今後のサービスの移行という面では、やはり、就労継続支援的な事業として、もっていったらというふうには思っております。ただ、実際に財源的なものとか、運営の体系がどうなのかというようなこともございますので、また、団体等との協議を進めながら、それと、周辺との連絡調整というふうなことが要りますので、あわせて、今後、検討してまいりたいというふうに思います。 ○議長(松本哲男)  河村議員。 ◆議員(河村真弓) よろしくお願いいたします。 自立支援法により、障害者間の格差が、制度上は解消されることになりました。また、精神障害者への支援が、市で医療を離れて、福祉を中心に語られることになったことは、精神障害者福祉にとって、大きな転換点だと思っております。財政面の都合に押し切られるのではなく、精神障害のある人への地域生活を応援する方向へ施策を進めていただきたいと、心より願っております。 これで、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松本哲男)  以上で、河村議員の一般質問を終わります。 ○議長(松本哲男)  それでは、午後1時15分まで、休憩といたします。午後0時10分休憩                              午後1時15分再開 ○議長(松本哲男)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、三島議員。〔三島好雄登壇〕 ◆議員(三島好雄) 公明党の三島でございます。一般質問に入る前に、今朝、5時1分に発生いたしました地震の際には、執行部の水道部並びに経済部その他職員の皆様方が、早急に対応をされておられたようですので、市民の代表として、お礼を申し上げます。ご苦労さまでした。 それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 大きく、2つでございますが、まず最初に、柳井市の教育行政について、教育長のご所見を伺いたいと思います。 児童生徒に最も影響を与えるのは、現場の教師でありますが、残念ながら、柳井市内には、資質に欠ける教師が、数少ないけれども、実在するようです。柳井市教育委員会は、これらの教師に対して、どのような対応をされるのか、伺いたいと思います。 私は、今年3月まで、英語の学習塾を20年間経営してまいりました。大畠と上関の2箇所で教えてきましたが、あるとき──これは、少し前の話になるのですけれども、大畠の生徒が塾にやってきて、「先生、大変なことになった」と言うのです。「どうしたんか」と聞くと、「英語の先生が何を話しているのか全くわからない」と言うのです。「英語がわからないのか」と聞くと、「日本語もよくわからない」と言うではありませんか。そんな馬鹿な話はないと思ってよく聞いてみますと、その英語の先生は、PTAの授業参観日の時だけはまともに授業をするが、それ以外の日は5分間ぐらい説明したら、あとは教壇で寝ているというのです。この話は、本当でございました。 近くは、私が議員になる前、昨年のことだったと思いますけれども、柳井商工会議所の藤麻会頭が柳井中学校で講演をするので、取材に行った時のことです。早目に、会場の柳井中学校の体育館に行って待っておりますと、まず、生徒が、まず会場に入ってまいりました。その後、上下ジャージを着た、恐らく20代前半の教師と思われる人間が、ポケットに手を突っ込んで、肩で風を切って、体育館に入ってきました。 その人間は、生徒の前に立つやいなや、「われらあ、今日は静かにせえよ。わかっちょろうのう」と、大きな声で、まるで反社会的集団の若者のように、わめいたのです。この光景を見て、私は一瞬、混乱しました。確か、ここは教育現場のはずだ。なのに、なぜこのような態度と言葉遣いができるのであろうか。しかも、ほかにもたくさんの教師がいましたが、この人間の発言を制止する教師は1人もおらず、むしろ、無言の圧力を、同じように生徒にかけていたのであります。ゲストの話を静粛に聞くのは、聞く側のエチケットではありますが、生徒に対し、このような注意の喚起しかできない、この教育現場に、私は大きな疑問を抱きました。 このほか、高校受験をする中学3年生に、公立高校を受験させないとか、それとか、数学の教師が「授業の予習をしたらいけない」とか、卒業生を卒業式に参加させまいとしたりとか、このような状況を実際にこの目で見てきて、このままではいけないと強く思いました。 柳井市教育委員会では、このような指導力不足や資質に欠ける教師に対して、どのような指導をされるのか。また、どのような改善策を持っていらっしゃるのか、教育長にお伺いしたいと思います。 2点目は、柳北小学校の廃校問題についてでございます。 河内山市長は、前回の私の一般質問の回答で「地元の理解が得られないのに、見切り発車することはあり得ない」と答弁されております。柳北小学校PTAや地元住民は、依然として、同小学校の廃校には反対でありますが、市長の見解に、変化はございませんでしょうか。見切り発車はしないと言っておきながら、施設ができると、手のひらを返したように統合を実施するというやり方では、私は市長としてというよりも、人間として失格であると思いますが、市長の見解を求めます。 それで、この統廃合問題につきまして、地元の理解を得るためにも、PTAなどとの対話が大切でございます。市はどのように対応しているのかと通告しておりましたけれども、先日、伺いましたら、対話日程が決まっているようですので、この質問は割愛いたしますが、対話をするしか、お互いの理解を深めることはできません。1回でダメだったら、2回でも3回でも、何回でも、地元PTA並びに地域の方々とお話し合いをしていただいて、歩み寄りの方向をぜひ探っていただければと思います。ご答弁によりましては、再質問いたしますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。〔三島好雄降壇〕 ○議長(松本哲男)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(河内山哲朗) 私に答弁を求められたことから、先に答弁をさせていただきます。 今朝ほどの地震でありますけれども、三島議員からお言葉をいただきましたが、総務部長をはじめ関係職員──総務部長は5時10分ぐらいに登庁と、こういうふうに聞いておりますが、自発的に登庁しまして、それぞれ溜め池、公共施設、学校等々、様々な施設の安全面での問題があるやなしや、早急に確認をいたしまして、私のほうには5時20分頃に、総務部長から電話がありましたけれども、警察、消防とも連携をとって、大きな被害はないものだという説明を受けました。日頃から、職員も危機管理が一番大事だというふうに指示をいたしておりますが、今日の状況では、さほど大きな問題はなかったというふうに考えております。 それで、質問にも関わりますが、いつ何時、地震が起るかわからないということが大前提で、柳北小学校の安全確保のために、すぐさま建て替えが困難だとすれば、柳井小学校への統合というものを、平成15年以来、地域の方々、PTAの方々に、ご説明を申し上げておりますが、今なお、ご署名もいただいているとおり、地域の方々、PTAの方々、この統合については、完全なご理解をいただいたという状況にはございません。前回の答弁のとおり、なお一層の努力をしまして、ご理解をいただいた上で、統合というものはやるべき話がございますので、見切り発車をしないということは、依然として、同じように考えております。〔市長降壇〕 ○議長(松本哲男)  教育長。 ◎教育長(梅本節治) 三島議員からお尋ねの、柳井市の教育行政、わけても、教師の資質についてのお尋ねに、お答えを申し上げます。 平成17年10月26日に出されました中央教育審議会の答申「新らしい時代の教育を創造する」によりますと、義務教育は、国民1人1人の幸せな人生の実現の根幹であるとともに、国や社会の発展基礎であると述べられ、その実現のためには、教師のゆるぎない信頼を確立することが大切であると強調されております。ゆるぎない信頼とは、教師の質の向上を図ることだと考えます。優れた教師の条件には、3つの大切な要素があります。1つは、教職に対する強い情熱、2つには、教育の専門家としての確かな力量、3つには、総合的な人間力があげられると思います。 柳井市教育委員会では、教員の資質向上のための施策を積極的に実施しております。「教師は授業で勝負する」と言われるように、学校では授業が一番重要であります。各学校においては、校内研修という形で、授業研究を実施しておりますが、まだまだ不十分な点もあります。教師は誰でも、よい授業をしたいと考え、努力しているものでございます。 そこで、柳井市におきましては、さらなる授業力の向上を目指して、昨年度より、学習指導カウンセリング事業を立ち上げ、実施しております。これは、学校や個々の教員のニーズにそった研修をサポートしていく事業であります。今年度、現在まで8校の校内研修の支援と、14人の教員の希望があがっております。個々の教員の課題によりそって、授業を参観したり、指導案を検討したり等、1年間にわたって実施していきます。この事業は、柳井市の先進的な特色のある取り組みで、県下でも高い評価を得ていると認識しております。 また、柳井市では、学校支援ボランティア活動推進事業を4年前より立ち上げ、実施しております。これらは、学校──とりわけ、教職員とボランティアの方々の双方向の学習成果、教育力の向上をねらいとする事業であります。特に、教師の社会力、すなわち人間力を身につける上でも、有意義な事業であると考えているところでございます。このように、柳井市教育委員会では、先進的に教員の資質向上策を実施し、成果をあげていると自負しております。 ご質問にあったように、指導力不足や資質に欠ける教員は、柳井市においては、いないと思っております。教育というものは、奥の深い営みでございまして、教特法にも述べられておりますように、研究と修養に努めなければならないというふうに規定されております。常に自己研さんを積み、自ら求めて研修を深めていかなければなりません。教員1人1人、それぞれに課題はありますが、目標を立てて、自己管理し、授業等教育の質の向上を主体的に図っていくことが責務であります。学校教育は、学校という組織の中で、全教育活動を通して、実態に即し、計画的・組織的・継続的に展開して、目標達成するものであります。好ましい人間関係をつくる力を重視することも、大切であります。 今後も、教育委員会としては、積極的に教職員の資質向上・社会力の育成への取り組みを実施していきたいと思っております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) それでは、再質問させていただきたいと思いますが、今、ほかの再質問を考えていたのですが、まず、今、教育長のおっしゃった、柳井市内においては資質の欠けた教師は存在しないと、はっきり申されましたが、そうすると、私が見た教師は、何だったのでしょうか。 ○議長(松本哲男)  教育長。 ◎教育長(梅本節治) 三島議員もお述べになりましたように、数年前といいますか、過年度のことの事例をおっしゃったというふうに思います。 それから、それぞれの教育活動というものは、その場その場での判断というよりも、子ども対先生、先生同士、または先生と地域の方というもののいろいろの歴史といいますか、いきさつといいますか、ありますので、そういうものをトータルで長い目で見ながら、判断しなければいけないというふうに思います。 ですから、確かに、ご指摘のありました、例えば、「われらあ、静かにせえよ」という発言というものは、あったかもしれません。はい。それは、その前後の状況というものも勘案して、判断しなければいけないというふうに、私は認識しております。以上です。 ○議長(松本哲男)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) 私は最初から、生徒が入る前から、ずっといました。ずっと見ていましたので、その件については  。 ○議長(松本哲男)  教育長。 ◎教育長(梅本節治) 今は、体罰はいけないということになっています。ということは、今、あげられたような事例の言葉遣いというものは、体罰に相当することであって、あってはいけないことだというふうに思います。 それで、私が前後と言いましたのは、もう少し長いスパンで、その子どもさんが何年生であったかは、定かではありませんが、その入学当時から、または、2年生であれば1年生当時からの指導の積み上げというか、先生なり、先ほど申しましたような、いろいろな人との関わりの中で、そこでは軽率ではあったかもしれませんが、その言葉遣いが、その先生としては、適切であるという判断をして下されたものだというふうに、私は認識します。 ○議長(松本哲男)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) 今日、これは用意してきたものですけれども、私は、教育にとって大事なことは、教師が「何のための教育か」という目的観をしっかりと持ち、自己研さんに励んだならば、先ほど教育長がおっしゃったように、指導力不足や資質の欠如などの問題は、発生しないと考えます。 今日は、私が先人の中で最も尊敬している教育者であり、創価教育学会の創立者である牧口常三郎氏の教育論を紹介して、議論の材料としたいと考えます。牧口先生は明治4年生まれで、軍部・政府の弾圧で、昭和19年、東京拘置所の病監で、73歳で逝去されました。潮出版社という出版社から出ている創価教育の源流「牧口常三郎」の中から、私が大事だと思った文章を、紹介させていただきます。 どの子にも、一番幸せな人生を歩ませたい。牧口は、そう願って、祈るような気持ちで教壇に立った。また、教育とは、すべての民衆が幸福の扉を自分の力で開くことができるように、その力を開発させるためのものとしてあった。だからこそ、より多くの子どもたちに教育の機会を与えることが大切だと考えていた。 牧口の教師採用基準は、「まじめであること、大きな希望を持っていること、何か1つ特技を持っていること」の3つだった。最貧民家庭の子どもたちのためにつくられた授業料免除の特殊学校の校長の時は、学校へ弁当を持って来れない子どもたちのために、身銭を切って、豆もちや握り飯などを用務員室に用意していた。 教育の質は、ひとえに教師の質にかかっていると考えていた。子どもにとって、わかりやすく興味を持たせる授業ができるように、教師は自らの教育技術を磨いていかなければならないというのが持論だった。そのために、教師は広く物を学び、また、自分の授業を反省する姿勢を忘れてはならないと、いつも口にしていた。 牧口は、常々子どもたちに、「魚が水から出たら死ぬように、人間も社会を離れて生活できない」と語った。牧口の目は、いつも、どうすれば子どもたちのためになる教育ができるのか、という点に注がれていた。青年教師時代の牧口は、本を入れた風呂敷包みを抱え、少し前かがみに歩く。常に何かを思索していたようだったが、登校する子どもに会うと、途端に表情を崩し、気さくに声をかけた。 体が弱くて欠席の多い子どもの姿を見かけると、「よかったですね。今日は来られたのですね」と心から喜んだ。その子が大きな荷物を持っていたりすると、「何か持ってあげましょう」と荷物に手を伸ばした。病弱だった少女には、こんな思い出がある。ある寒い冬の日、「校長先生が呼んでいますよ」と用務員のおじさんに言われた。校長室に行くと、牧口が、大きな火鉢に赤々と炭を燃やして待っていた。「こっちにいらっしゃい」、牧口は、火鉢のそばに呼ぶと、その子の冷え切った手を自分の手で包んで暖め、そうしながら、体のことや、家のことなどをいろいろ聞いてくれた。そして「元気なよい子になるのですよ」と、心から励ましてくれたという。 悪いことをした子どもがいても、決して言葉を荒げて叱ることはなかった。順々と噛んで含むように諭すのが常だった。校庭で石投げをしていて、誤って教室の窓ガラスを割った子どもがいた。当時、大正時代でございますから、ガラスはとても貴重だった。真っ青になって、母親と一緒に校長室に謝りに行くと、牧口は静かに、こんな話をした。「石を投げて遊んでいる時は、まさか窓ガラスを割るとは思わなかったでしょう。石は思いがけずに遠くに飛ぶことがあるのです。それがよくわかったでしょう。これからは気をつけるのですよ」。 牧口は、どの子に対しても、いつも丁寧な言葉遣いをした。「だれだれさん」と、必ず「さん」づけで呼んだ。子どもを1人の人格者として認めていたのだった。牧口は、教科書にもどんどん線を引かせ、読めない漢字にはふりがなをふることを勧めた。教科書を汚すなんてもってのほかだという時代の中で、そのこと1つとっても、牧口の発想が「子どものために」という不動の軸に貫かれていたことがわかる。こうした牧口の思索は「創価教育学大系」として結実し、ブラジルでは「牧口プロジェクト」として、100校を超える実践校で学ばれております。 1994年、この牧口の「創価教育学大系」のポルトガル版が出版され、翌年1995年、サンパウロのカエタノ・デ・カンポス小中学校で、創価教育を実践する授業が正式に導入されました。「カエタノ・デ・カンポス」スクールは、幼稚園から高校までの一貫教育を行う創立150年の名門校です。 パウロ・デ・タルソ・セメジニ校長の要請を受け、ブラジルSGIが授業内容を検討し、児童と教師、父母の3者が一体で進める情操教育を中心としたプログラムを毎週1回実践。教育の目的は、生徒が自分の力で知識することのできる、別の言葉で言えば、困難を克服することができる方法を会得させること、知識の宝庫を開く鍵を与えることという牧口の教育目的を目指し、子どもたちが「学ぶ喜び」をつかめるように工夫されていることが特色でありました。 プログラム導入から2年後、学校を休む児童は著しく減少し、勉強への取り組みは意欲的になった。成績も向上し、導入した1995年には、4年生全員が、中学の課程に相当する5年生に進級するというかつてない成果をおさめました。担当教諭は、「初めて学校に来た親たちと一緒に作業する子どもたちの楽しげな姿が印象的で、より驚かされたのは、子どもたちの学ぶ姿勢がよくなり、成績が向上した」といいます。 セメジニ校長は、「牧口教育学の偉大さは、教育の目的は、教師のためでも国家のためでもなく、児童自身の幸福のためにあると断じた点であります。牧口先生は、「教育は児童に自分の力で知識することのできる方法を会得させること、知識の宝庫を開く鍵を与えることだ」と言われています。こうした画期的な教育学が、ブラジルで大きく花開いたことは本当に喜ばしいことだ」と述べ、ブラジル教育界の関心が高まったということです。日本と同様、「知識偏重」の教育のゆがみに悩んできたブラジル社会が、その課題解決の有効な方法の1つとして取り組んでいるのが「牧口プロジェクト」であるわけです。 私は、牧口プロジェクトを導入してはどうかと提案しているのではありません。ただ、教育の目的は何かという教育観の確立と、教師の自己研さんがいかに大切であるかということが、わかっていただきたかったのでございます。 先日、テレビで、これは何年も前にあったのですけれども、児童買春をして逮捕されて、教師をクビになった高校教師のインタビューをテレビが報じておりました。その教師が申しますのは、生徒が、女生徒が毎日ひざ上30センチぐらいのミニスカートをはいてくるのだと、それを見て、変な気にならないほうがおかしいというふうに、その教師は言っていたわけです。そこには、その発言の根本は、自分の欲望です。そうではなくて、そういう子かもしれないけれども、そういう子を、何とかして幸せになってもらいたいと、1人1人に幸せになってもらいたいという、そういう教育観があれば、そういう事件には結びつかなかったのではないかと思います。 幸い、梅本教育長は、健全な教育観をお持ちであり、柳井市の次代を担う児童生徒の可能性を最大限に引き出していただけると、私は信じております。どうか、子どもたちの未来のために、適切な教育行政をお願いしたいと思いますが、牧口先生の教育観を述べさせていただきましたが、教育長の感想を伺いたいと思います。 ○議長(松本哲男)  教育長。 ◎教育長(梅本節治) 牧口先生の理論について、非常に的確に、わかりやすく解説していただきまして、本当にありがたいことだと思います。こういうことが、多くの人で議論できると、非常にありがたいということを、私は常々、思っているところでございます。せっかくのお話でございますので、今、お話を聞きながら、5点ほどメモしましたので、ついでに、しゃべらせていただきます。 まず、1点は、今は、新しい学力、新しい教育と言われておりまして、時代の変化に即した教育をということでありますけれども、今の話にありますように、やはり、教育は不易なもの、変わらないもの、それを見失わないようにするということが、一番大切だと思います。まあ、「次なる生き方」というような本が出ておりますが、その中では、不易を流行にしなければいけないと、不易なものを流行にしなければいけないというようなことから、牧口先生の理論というものは大いに評価し、それを不易なものとして、今の教育を進める上での流行にしなければいけないということを、まず1点、思います。 同じように、教育においては、ドイツにザルツマンという人がおります。これは、今から200数十年前の人です。その時に、既に今の教育はおかしいということで、いろいろ忠告しているわけですが、子どもというのは本来、子どもなりに理解され、育てられなければいけないということなのですが、今の教育で欠けているのは、やはりその部分で、不易な部分は子どもは子どもなりに理解されて、それに対して、適切な支援なり援助がされなければいけないということだというふうに私は思いまして、牧口先生の理論も、全くそういうことだというふうに思います。 それから、ご存知のように、今は格差社会でございまして、希望格差社会というようなことが言われます。結局、教育にというか、お勉強に熱心にまじめに取り組むことに、あまり先が見えてこないというか、希望を持てない。昔だと、一生懸命に勉強をしておけよと、そうしたら、いい高校へ入れるよと、いい高校へ入ったらいいところへ就職できるよと、いい就職をしたら、いい人生が送れるよというような希望があったわけですが、そうでなくなっているというような風潮があるわけです。そういう希望を持っている人も、もちろん、たくさんいるわけですが、希望を見失っているというか、まじめにやることに希望を持っていない人もいると、そういうものが希望格差社会と言われることだと思います。 そういう中で、やはり1人が、自分は何ほどのものかということを認識して、自分を大切にする。それから、みんなと生きていくわけですから、共生社会における過ごし方、身の処し方ということは、勉強ができる、できないとかということではなくて、人間として必要なことで、これはやはり、大切にしていかなければいけないということを、3点目に思います。 そして、4点目ですが、そういうことから、私どもは、学校というものが、かつては1人の先生の力量というものに、かなり影響されていたわけですが、今は組織として、全体としてやっていかなければいけないということが要請され、それでないと効果を上げないという現実があると思います。そういう中では、やはり、教師集団が何を目指し、どういうふうにチームプレーをやるかということにかかってまいります。 大阪に、布忍小学校という学校があります。この力のある学校ということで、非常に有名な学校ですが、そのことの実践例が、小さな本になって出ております。私は、この3年間、校長先生方が転入されるたびに1冊ずつ、安い本ですから、これを買って、とにかく私は、これを目指すのだという話をして、時には教頭先生にもお渡ししております。先日もある学校に行きましたら、それについて中心に研修されているということで、非常にありがたく思いましたし、その学校を視察においでになった先生方も何人かいらっしゃるということを聞いて、うれしく思っている次第でございます。 それから、5番目ですが、私は、今、申しましたように、今の先生は個人プレーではなくて集団でということですが、かつての教育も、それは集団といいますか、学校としての共通理解もあったと思いますが、多くは私は、私の習った先生に限っては、非常に個性的な持ち味のある先生であったと。今は、こういう説明責任、情報化社会ですから、あるパターンの先生でないと、はみ出た先生というものは非常に、何といいますか、やりにくくなっているということがあると思うのです。 ですが、やはり、先生の持ち味というものを十分に発揮して、そういう集まりとしてやる。そうすれば、子どもたちも多様な人格の先生と触れ合えるということで、ある先生のところにあたると評価が悪いけれども、ある先生には非常に共感を覚えて、やる気になるということも出てくるのだと思うのです。ですから、もう少し、私は個性的な魅力のある、そういう先生も大切にしなければいけないというようなことを、思っている次第でございます。以上です。 ○議長(松本哲男)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) ありがとうございました。教職員の採用というのは、県教委が担当でございましょうけれども、教育長が担当官とかをやられたらいいのではないかと思いますが、それは無理でしょうけれども  。 私の先輩議員が、元教職にいらっしゃいまして、その方が、こういうことを先日、言われました。自分が校長先生ですから、新任の先生方を集めて研修があったということで、それで、「ちょっとみんなに聞いてみるのだけれども、この中で80点、定期テストで80点以下をとったことがある人は、手を挙げてください」と言ったら、誰も手を挙げなかった。しかも、顔も「そんな、80点なんか、とるわけがないではないか」というような顔をして、挙げなかったと。その校長先生は、「そうだろうな。だけども、君らが今から教育現場で面倒をみる生徒というのは、80点以下の子が、7割か8割おるのだよ。そういう子どもたちの、皆さんは気持ちもわからなければいけないのだ」というお話をされましたけれども、なるほどと思いました。 もう1つ、教育長には最後なのですけれども、事実は事実として、まず認めるところから始めていかないと、物事の改善というものは進んでいかないと思います。私が何点か、今、言いましたけれども、一応、事実でございますので、教育長は、ないとおっしゃいましたけれども、それはそれで結構ですが、事実は事実として認めていただいた上で、改善策をお願いしたいと思います。 それと、柳北小学校の廃校問題について、今、市長のほうから、ご答弁をいただきました。こういう問題については、やはり、対話しかないと思います。地元とのですね、解決するといいますか  。それを、これまでは、年に1回か2回ぐらいしか、されていなかったと思うのですけれども、やはり、遠く離れて全く話もしないのでは、お互い、疑心暗鬼になりまして、歩み寄りも何もできないと思うわけです。ぜひ、今度は20日ですか、今度、お話し合いをされると思いますが、それ1回きりではなくて、ぜひ、何回も地元のほうから要請がありましたら、出かけていただいて、意見交換をしていただきたいと思いますが、その件についてはどうでしょうか。 ○議長(松本哲男)  市長。
    ◎市長(河内山哲朗) 私はいつも、皆さん方からご理解いただければ、いつでも出かけてまいりますと、今までずっと言い続けておりますので、引き続き、そういう姿勢で対応したいと思います。 ○議長(松本哲男)  三島議員。 ◆議員(三島好雄) それでは、大変よくわかりましたので、ぜひ、次代を担う子どもたちの教育のために、頑張っていだたきたいと思います。 以上をもちまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松本哲男)  以上で、三島議員の一般質問を終わります。 ○議長(松本哲男)  それでは、14時まで、休憩といたします。午後1時49分休憩                              午後2時00分再開 ○議長(松本哲男)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 次の質問者、君国議員。〔君国泰照登壇〕 ◆議員(君国泰照) 君国でございます。もう、皆さんの目も、しっかり輝いていらっしゃいます。あと残すところ、8時間でございます。今日、ちょっと昼御飯を食べに帰りました。朝は、黄色のネクタイをやりましたところ、新聞を見ていますと、相手方のオーストラリアが黄色ですから、私が黄色をやるわけにはいかない。やはり、日本はサムライブルー、私も自称サムライでございますので、早速、衣装替えをやりまして、今日はもう、子どもをそろえて10時から、我が家は11人、B型でございますので、日本を応援したいと思っております。少し今から、はりきって、やらせていただくわけでございます。 今、本当に、柳井は別格でございますが、日本全国浦々、本当に暗いニュースばかりでございます。企業の倫理もなっていないし、そして、また、家庭においても地域社会においても、ほとんど崩壊して、テレビのニュースを開けましても、儲けたじゃ、儲けんじゃ、殺したじゃ、殺されたじゃ、知らんじゃとか、もう今ごろの、本当に親はなっていない。本当に教育の腐敗というものを、非常に感じるわけでございます。 先ほど、三島議員がおっしゃいました。今日、5時1分に地震があった。孫や子どもたちが私のベットに来て、怖い怖いと言って、泣き叫んでおりました。それで、「おう、大丈夫、大丈夫。我が家も、被害はないかな。今日は、朝早く起きて眠たいな」ぐらいで、また、ベットに入っておりました。しかし、さすが、市の職員ですね。もう、地震があったら、すぐにこの庁舎に駆けつけてくる。私は、議員という職務にありながら、すぐにこの議場や柳井市に来て、議員として、柳井市の皆さん方が災害がないか見て回る、そういうようなことを抜かっておるいうことを、非常に今、反省をするわけでございます。 そして、今、この柳井も、今までは市の職員といいますと、「ああ、市の職員しか就職するところがない。これはまあ、郵便局か国鉄かどこか入っておけばいい」と、そういうふうな風潮でございまして、今までは「市の職員、こんならあが  」という市の職員や議員の外道がという、そういう市民の方もいらっしゃるわけです。こんならあは、仕事もしないで、ちいたら、ちいたらしやがってと言って、絶えず、私どものところにお説教に来られて、「1回、市民への対応が悪いから言ってくれ」と言いますけど、実際に対応してやりますと、やはり、一方的な市民サイドではなくて、やっぱり、市はどういうふうに適切な対応したか。そして、行政として、住民との対応はどうであったか。両者を見ながら、ただ、市民から一方的に聞いて、悪い悪いと言うのでは、また、これは片手落ちになるのではかろうかと思います。 決してこれは、市をほめようと思うわけではございませんが、いろいろと私も見まして、柳井市の市の職員の体質が、最近は変わったなと。昔はぶっきらぼうだったが、どの窓口に行っても、最近、明るい笑顔や、お年寄りにも女性にも、明るい対応の兆しが見えはじめたな、今までかつてない、市の態度が変わったな。昔は行きますと、あっちへ行きなさい、こっちへ行きなさいと、たらい回ししておりましたが、わりと、そういうことがなくなってきたなという、ほめるばかりではいけませんが  。 また、明るいニュースとしまして、今日はいいですね、ここに載っておりますね。新聞にも、新聞にも、今日は川井のお嬢さんがエスコートして、ドイツに行かれる。本当に柳井から、こういうふうに明るい話題として、W杯はめったにない。宝くじが当たるよりも、まだ難しい。本当に、うれしいことでございます。その裏を見ましたら、開園43日目で10万人達成。昨日の朝のニュースを見ておりました。そしたら、サンデー何とかという番組で、着物を着た野球の監督と張本選手が歌いながら言っておりますが、「あっぱれ」とよく言いますね。ああ、この10万人というのは「あっぱれ」だな。本当に、内容がどうかまでは知りませんが、早く、こういうふうに10万人になったということは、非常にあっぱれなことではないかと思います。 それで、昨日も、こういうふうな皆様方のお手元にあります、にぎわいにつながる街路づくり、非常に柳井のまちも、着々と素晴しいまちができております。こういう非常に立派なまちができて、フラワーランドというすばらしい物ができている。また、柳井川整備も着々と進んでおります。 隣の平生や田布施は、もう、町長の給料や議員の報酬、職員の給料もカットして、仕事がほとんどできない。そういう状況にあって、今、この柳井市も、厳しい行財政改革の中において、非常にいろいろな、多種多様な事業をやっていらっしゃる。どこから、こういうふうに金が出るのか。よそは金欠病でひいひいやって、事業の展開どころではないけど、非常に、柳井は大きなプロジェクトを持ってやっていらっしゃる。 それはこの前、我々の委員会で、閉会中の調査付託を受けました。そして、その中で構造改革特区、そして、地域再生計画を柳井は受けていますよ。全国のいろいろ748ある中で、山口県の中で11。そして、この柳井の中でも、第1回の認定で、都市農村ふれあい交流促進プラン、人と海と地域の交流広がる柳井みなとまち、いろいろな国のメニューをもってきて、そして、その中でうまい具合に柳井の町のまちづくりにしていらっしゃる。やはり、これを取ってこようと思っても、ぼやっと市の職員がしていたら、見過ごしてしまうわけでございますが、職員の方がいろいろとアンテナを張られて、どういうようにすれば、柳井の予算を最小限にして、最大限の国からの予算をもってきて確実、着実にやるか。非常に、これは、いいことはいい、悪いことは悪いで、これは、ほめるべきではなかろうかと思っておるわけでございます。ここまでは、いいわけでございます。 しかし、非常に一生懸命にやっていらっしゃる。そして、この前、柳井川に行って説明を聞きました。私も柳井川の鯉の放流をし、鯉が死んだ時には、鯉を拾っては捨てに行き、また鯉を葬ったり、柳井川に柳を植えたり、こいのぼりを建てたり、ごみの清掃を一生懸命に取り組んで、いつかこの柳井川に、また蛍や、そしていろいろな動植物がおる。柳井の川で、本当に子どもたちが遊べるような、ふるさとの川にしたいという思いの一念が、この20年、30年ありましたが、あと2~3年先には、この柳井川も立派な姿になろうかと思い、今も信じております。 そして、いつも、今でも頭の中に浮かぶのが、この柳井は柳井川であるから、柳の木がなぜ計画の中にないのか。どうして柳井の人は、柳が嫌いなのか。今まで植えておりましても、ほとんど切られたり、折られたり、粗末にされております。私も、この前からぐるっと回りまして、駅通りとか、そして、非常に剪定が整ってきれいな柳もありますが、中には、本当にお化けのような柳もあるわけでございます。どちらかというと、そちらのほうが多いわけでございますが  。 よその方が──イメージアビリティーという言葉を、皆さん、ご存知と思います。柳井に来る時に、車に乗って、汽車に乗って来る時に、広島を出た、岩国に来た、大畠に来た、ぼつぼつ柳井──ああ、これが柳井か、あれが有名な琴石山で、線路沿線には柳があって、柳井駅におりて、柳通り、柳町からずっと行って、倉敷や柳川のように柳があるからと思いきや、柳井は市民の方がことごとく柳を嫌い、町の中には数が少ないのが実態でございます。 柳井小学校の帽子は何か、柳中は何か、柳井の校歌にはどういう歌がうたってあるか。今頃は帽子もかぶらない、歌も歌わないようでございまして、柳の何かを知らないと思いますが、やはり柳井の柳は、愛市精神でございます。私は愛国精神に燃えておりますが、特に、柳にはこだわる。柳井に柳があって何がおかしいか。それを、市民が嫌いだから植えませんと、そんな弱気でどうなるか。私が協議会にいったら、あなたは何かと言うけど、その時には私は議員をすべっておりましたから、ことごとくその協議会にはおりませんが  。 柳井川に柳が本当にあってこそ、よそからも来られて、わあ、本当に風情があって、本当に素晴しいまちだなと。城崎に行っても、城崎の自慢は何ですか。城崎はいろいろな作者が来て、城崎の温泉の川の横に柳がある。それに雪が降る。そして、雪がばさっと落ちたその風情が、いろいろな作者が城崎というまちを愛してきたと。城崎から柳を切ったら、城崎ではない。柳川や、そして倉敷から柳を取ったら、全然、倉敷らしさがないではないか。 よそから来られた方が、やはり、もっと柳井は、柳を大事にしてもいいのではなかろうかというお話も聞きますが、私も一途にそういうふうなものがございますが、ちょっとこの辺も、市民や団体が柳がないから、ただ、桜を植え、何を植え、ただシンボル的に、ちょっと植える。それでもいいかもわかりませんが、皆さんはよくても、私は柳をぜひやっていただきたい。今からでも協議会で、1本が3本、3本が5本にでもなるようになれば、柳井の風情が高められるようなものを、よそに植えたら苦情が来ても、柳井川に植えるのは、何ら差し支えがない。そのように思いますので、ぜひ執行部として、そのような景観というものが何とかできないかということを、お尋ねするものでございます。 それと、人と海と地域の交流ひろがる柳井みなとまち再生計画についてでございます。これも、第4港湾局の時に、前の皇太子が船で瀬戸内を見られた時に、おかの道はあるけど、海の道があってもいいのではないですかということを、お話なさったことがあるようでございますが、いろいろ今では、陸のほうには「道の駅」というものがあるわけでございますが、柳井は港町、港で開けたところでございます。 そして、その中で、今度は、この地域再生計画の中では、柳井港フェリーターミナルとか、非常に立派な物ができる。私も、よくわかっております。先ほどから市長が述べられるのに、せっかくに河村さんが、福祉のほうでお金はないか、予算はないかと言っても、非常に絞って絞って、もう本当に、柳井には予算がないのは、よくわかっております。それをわかっておりながら、我々は、あれをつくれ、これをつくれよと言う。わかっておりながら、ぜひ柳井市は、皆さん、この中でも、柳井市観光ビジョンというものをつくった。 私も、策定したその1人でございます。その中には、柳井の町は、まほろば大和の魂である。そして、この大和をイメージしたまちづくりが、柳井市の今からの生き方ですよ。メインコンセプトというのは、白壁の町を活用しなさい。そして、山の豊かな匠の郷をやりなさい。この匠の郷は、フラワーランドができました。個人では、柳北のほうに、お菓子屋さんが一生懸命にこつこつと、あじさいの里とかお土産センターとか食堂とか、いろいろなもので、個人でも立派な、今、柳井は、匠の郷ができております。 そして、海の活用でございます。柳井は、せっかく大畠と合併をしました。大畠といいますと、歴史とミカンと、そして瀬戸の海の幸ではないかと思います。こういうふうなものを、何か特産を生かすような方法はないか。ぜひ柳井市も、せっかくのターミナルができれば、柳井市にも優秀な漁業組合長がいらっしゃいますが、何か柳井でも、そういうふうな海の幸でとれて、海の玄関口として、柳井のとれとれ市場をぜひつくったらどうだろうかという話が、希望もやっております。 こういうようなものは、萩のほうでも「シーマート」で非常に成功しておりますし、柳井の目的として、コンセプトは、白壁があって農業があって海があれば、観光客も80万人の観光客ができますよ。せっかく、柳井の農村や商業のものはできましたが、漁業があってこそ、柳井市の本来からの、日本独自の食文化や農業や漁業が一体となった、工場ではないまちづくりができるのではないかと思います。いろいろと、予算や人材の問題もありましょうが、ぜひ、ひとつの大きな、5年後、10年後とは言いませんが、ぜひこれも、何かいい施策があれば着手して、ぜひ、海のとれとれ市場的な、柳井大事業市場開発構想というものが、観光エリアとして観光ビジョンに載っておりますが、そのようなことをお考えがあるかないか、それをお尋ねしたいと思います。 3番目が、フラワーランドフラワーランド構想についてでございます。昨日も数本電話がありましたし、市民の方が私のほうに面会に来られましたし、私もこの前、この10日間ぐらい、町の中へ出ますと、市民と顔を会わすのが恐ろしいぐらいです。下手に、喫茶店にでも行ってコーヒーでも飲もうかと思いましたら、「君国さん、どうなっているのですかね、あんたは。これはこうこう言ったが、どうなっているのか」と、市民の方から、もうことごとく、何故、私ばっかり、このように目の敵にして、私が悪口を言われなければいけないのかというぐらい、よく要望を突きつけられるわけでございます。 このことは、重箱の底をつつけば、オープンの時から開園の時から、1週間、2週間、3週間からいろいろ、先ほど市長も言われましたが、花のこと、枯れたこと、対応の悪かったこと、交通の便が悪かったこと、昼飯の食べる所がなかったこととか、いろいろあると思います。そのことを私が、小さいことをことごとく申しませんが、もう課長のほうにはしっかり、そのことは十分わかっていらっしゃって、そのことはメモか何かして、また協議会なり、フラワーランドの職員の方にも、今後どういうような問題があるが、これを改善しようということが、申し合わせ事項として1つずつ、1点、1点、改善されるのではなかろうかと思いまして、あえて挙げ足をとるようなことは言いません。 私も、一昨日と昨日と、フラワーランドにまいりました。それで、職員の方にも一応、話をちょっとしました。本当に、職員の方は一生懸命にやってらっしゃいます。自分の寝食を忘れるぐらい、一生懸命やっていらっしゃるわけでございます。実は、大変だったのですよ、今年の冬は寒くて、3月頃に植えようかなと思った時、本当、雪が降ってね、苗が本当に枯れたのですよ。また、3月、4月になって長雨が続いて、やろうかなと思っても雨が降る。雨が降る中を、みんなが歯を食いしばって、カッパを着て植えたのですよ。 やれ、植えたかと思ったら、また強風が来て、植えた苗がほとんど吹っ飛んだり、枯れたり、枝がちぎれて、オープンの時には本当に無残な姿でも、泣く泣くオープンをしたのですよ。本当を言うと、きれいな花を皆さんに見てもらいたかった。しかし、非常に仕方ない面があった。しかし、これはプロの目としては、仕方ないでは済まないわけです。それは、ボランティアで無料でやるのだったら、枯れた花でもいいけど、やはり、柳井市を期待して、華々しい宣伝で行ってみたら、満開の花が咲いておると思って行っているけど、これは何か、肩透かしを食った、詐欺だ、ペテン師だと言われる方も、実際には数が多かったわけでございます。 特に、張本選手と、あの監督は何といいますか──大沢監督ですか、「喝、喝、喝、喝、大喝」──「開園から1週間目にして、大体、休みなどというのはどういうことか」と、何人の方に怒られたかわかりません。それは、あれだけ一生懸命にやって、くたくたになって、へとへとになって、もう心身ともに疲れ切っていたら、ほっとして、1週間目には休みたいのは誰もですし、トップにあるものも、ああお疲れですね、1週間だから、ちょいと休もうかと思う、その気持ちはあると思いますが、やはり、ほかの方は、オープンして、まさか1週間目で休むなどとは夢にも思っていらっしゃらない。 だから、300人くらいの方がお見えになって、そして、中には、鳥取とか島根とか広島から、柳井に来なさいよ、おいでなさいよと言うから来てみたら、閉まっているではないか。オープン、オープン、オープンということはあるけれども、いつが休みですかということが、よく見たら、この中でもちょっとしかないではないか。せめて、オープンしてから1月ぐらいは無休で働く。そして、農林水産課の職員だけでいけないのだったら、ほかの職員でも、かわってでもやるぐらいの気迫が欲しかった、それが民間企業だったらやるし  。 今は、チョウよ花よで来ますが、この夏になったら300人、冬になったら100人、来年は50人と、閑古鳥が鳴くようでは困るわけでございますが、今のままだったら、今はオープンして間がないから、どんどん来ますが、2年、3年経って、我々がいろいろな所に視察に行ってみまして、5年目で来なくなって、10年目でどうしょうか、15年でついに閉園になったというところが多いわけでございますが  。私どもは、昨日も行って、本当に気がわくわくするのです。子どもたちが画板を持って、お父さん、お母さんと行く。私は、本当に駐車場の遠いところから来ると、来るお客さんに、「ありがとうございます。皆さん、よく来てもらいましたね」と、本当に祈るような気持ちで観光客、来園される方には、祈るような気持ちでございます。 そうした中で、やはり、何と言いましても、いろいろ事情はございましょうが、やはり、責任者として、私に、議会に謝るのではなくて、やはり、この壇上で、そういうことで非常に済みませんというようなお言葉が、ぜひ、欲しいわけでございます。そして、また、過去は過去として、今からはまた、我々はフラワーランドが柳井市の風車でございます。フラワーランドが、柳井だけではないのです。そのフラワーランドにまつわるいろいろな大きな催し物が、これが柳井市の起爆剤になるように期待して、いろいろな辛口のことを私も申しますし、市民の方が言われるのも、「何とかして、私はフラワーランドを立ち直って、愛されるようになってほしいのよ」と、その思いで、つい、「君国さん、あなただから言いやすいから頼むよ。あなた議員で代弁者で──公約には市民の代弁者と言うのでしょう。言ったからには、やってよ」ということで、声を大にして、非常にご無礼な段はあると思いますが、お許しを願いたいと思います。 そして、最後に、都市農村ふれあい交流プランについてでございます。 これも本当に、柳井市は、いろいろなところで道路をつくっておりまして、立派な道路でございます。本当に、柳井市はいろいろなところで公共事業をやって、いろいろな市民の願いを考えながら、非常に立派な道路をつくっていらっしゃいます。今回も、お大師山を登る方の安全のために、お大師山に行く道の末広線もどんどん歩道も完備して、いい道路ができておりますし、そして、また、大畠のほうからあそこにドッキングするということで、非常にあの辺の住民の方も、交通緩和になるという環境のいい場になって、感謝をするわけでございます。 別に、ケチをつけるわけではございませんが、やはり、一生懸命やっていらっしゃるが、その地権者としては、やはり、もうひとつ将来が見えない。うちに来るのだろうか、うちの前に行くのだろうか、後ろへ行くのだろうかと、非常に不安を思っていらっしゃる方がある。道路をつくった時に、せっかくの道路だけど、うちは圧がないために、まだこの辺は水道が来ないのよ。道路と一緒に水道が来たらいいのでしょうけど、どこか、言うところはないのだろうかね。水道課の方が、「あなたの家は、水がないのではないの?ここと一緒にやりましょうね」とぐらいの意見があればいいわけでございますが、やはりこの際、道路ができれば手戻しがないように、圧の関係を考えて、どこまで水が行くのか。そして、地権者だけでなく、その地権者を通る周りの住民の方にも、将来、こういうふうな道路になりますよということも、説明はしていらっしゃると思いますが、特に、女性とかお年寄りとか寝たきりとかという方は、なかなか行かれない。特にそういうような方が、心配に思っていらっしゃるわけでございます。 今、柳井市は、私が一般質問で口はばったいことを言わなくても、もう、そのぐらいのことはわかって、いろいろと地権者にも、あの手この手で対応はしていらっしゃると思うわけでございます。やはり、同じことで公共事業におきましても、よそから、おたくはいついつ、もう退いてのですね。また、交通事故があって、あそこはパトカーが来たり救急車が来ていたけど、おたくはいつ退いてのかと、当事者が知らずに、周りから言われる。 そして、今度は会議所のほうから、その要望が出ている。今度はバスが出て、あそこの家は邪魔になるねと言われて、「私どもは、市からあまり相談がないのですよ。うちのお父さんは、もう87で年だし、私も84だし、ああ、もう、年寄りだから、そっとしてほしいのだけど、でも、市民の方がそういうふうに危険な目に遭うのだったら協力をしなければいけないけど、もうちょっと市のほうでも、具体的な何か突っ込んだ話でもあればいいがな」ということもありますし、いろいろと柳井川等も、いろいろと立ち退きもありましょうが、地権者には行くけど、それを借る側の方は、まあ地権者には言っているが、大家は知っているが私たちは全然知らないよと、そういうような話も聞くわけでございます。 私どもも、商売をやっておりますと、例えば、山本さんと、目が合った。ああ、あそこは何人世帯で、どういうふうな家族で、どういうような番組が主だけど、あれは50インチのハイビジョンがあうのではないかとかという、すぐに頭では計算するわけです。都市計画であったら、あそこはどのぐらいの家族構成で、どういうふうな年寄りがあってどうだから、こういう話をもっていこうとか。そういうふうな、行く前にしっかりした事前の段取りをしながら、地権者にも気持ちよく交渉に応じてもらうように、建設部のほうとしてもやっていらっしゃいますが、どのように対応のほうをやっていらっしゃるかということをお聞きしまして、まだ35分ありますので、一生懸命、私も最後まで頑張るつもりでございますので、回答のほうも、どうぞよろしくお願いいたします。〔君国泰照降壇〕 ○議長(松本哲男)  市長。〔市長登壇〕 ◎市長(河内山哲朗) ご質問に、お答え申し上げます。 商都柳井まちなか再生プランの柳井川「ふるさとの川」整備事業についてでございますが、この具体的な整備計画につきましては、住民の方々の意見を反映するために、平成9年に柳井川ふるさとの川整備協議会、平成15年に柳井川整備協議会が設立されまして、活発な議論を行っていただいたところでございます。 柳井川の河川公園の植栽につきましては、市のほうから市木の柳、モクセイも提案したところでございますが、市内の桜が減少傾向にあることから、協議会からは、四季の変化を感じることができる空間づくりを基本方針としまして、桜を中心とした植栽、水辺空間と調和した植栽及び生活環境に配慮した植栽を検討するように、ご意見をいただいておるところでございます。桜中心の植栽計画ではありますけれども、選定の樹木には、シンボルとしての市木の柳、モクセイも含まれております。最終的な植栽の計画につきましては、協議会等を通じまして、市民の意見を聞きながら検討してまいりたいと考えております。 次に、港の整備並びに観光振興ビジョンの具体化の話でございますが、平成8年度に柳井市の観光振興ビジョンをつくりまして、多くの方々にご協力いただきました。策定の時には、君国議員さんにも策定委員の1人として、参画をいただいたところでございます。 具体的に、町の活用、山の活用、海の活用と3つございまして、山の活用につきましても、それから、町の活用にしましても、様々な官民ともに力を合わせまして、ビジョンの具体化を、今日まで着実に図ってきたところでございます。 まちなかにおきましては、やない西蔵、それから、しらかべ学遊館等の整備、それから、町並み資料館、これらについて整備を行い、また、多くの民間の方々が、熱心にまちなかの活性化のために取り組んでおられるところでございます。2つ目の山の活用でございますが、これは、民間企業によりまして「匠の郷」の展開、これは観光施設として、既に整備をいただいておるところでございます。 残りの海の活用につきましては、市場が中心的な整備内容でございますが、これはやはり、何といいましても、公共団体だけでは、いかんともしがたいところがありまして、民間の方々の主体、民間の事業主体による事業化というものが具体化をしていくことを、我々としては期待をいたしておりまして、引き続き、ビジョンとしては残っておりますので、そういう期待感を持ちながら、柳井港の整備は今後進んでまいりますが、いろいろな方のお力をお貸しいただきたいと考えているところでございます。 3点目のフラワーランドの問題でございますが、ハード面、ソフト面において、様々なご意見をいただきました。特に、ハード面におきましては、整備工事の完了後、短期間で開園を迎えましたことから、花壇の状況、休憩場所等について、様々なご意見をいただいているところでございます。花壇につきましては、主に排水の状況が十分でなく、雨が続きますと湿害が生じると、それから計画的な植え替えができないということもありました。こういう課題がございました。また、休憩場所につきましても、館内の図書情報室等の利用や、庭園内のベンチ等は備えておりますけれども、もう少し木陰を多くしてほしいというような要望が、強く寄せられているところでございます。このことにつきましては、整備主体の山口県と協議をしまして、追加的な工事の実施を行うとともに、ベンチの数も増やすように改善を図っているところでございます。 ソフト面につきましては、これは、杉村議員にもお答え申し上げましたけれども、フラワーランドに期待されることは、十人十色、それぞれ違いますので、もっと、例えば花の色合いにつきましても、どういう色合いを増やすべきだとか、あるいは、種類につきましてもいろいろとご指摘をいただいておりますけれども、これも多くの方々に、全部を合わせるわけではございませんので、いろいろと工夫をしながら、一方で、非常に散策をされる方等につきましては、非常によかったと、こういうご意見もいただいておりますので、なかなか十人十色、百人百色でございまして、全部に合わせるわけにいきませんが、引き続き、いろいろなご意見も聞きながら、当初のコンセプトに沿った運営ができるように、努力をしていきたいと考えております。 なお、休園日のことでございますが、庭園の状況等を見ますと、やはり、少なくとも1週間に1回ぐらいは除草、花殻摘み等の日常的な作業に加えまして、閉園日にやるべき作業というものがございます。これは、薬剤散布も最低限でございますが、やらなければなりませんし、それから、機械を使って作業をしなければなりません。したがって、休園日を設けることは必要なのですが、君国議員がご指摘のように、開園──最初の木曜日で休園をしたことについては、本当に、これは杉村議員にもお答え申し上げましたけれども、私としましても、大変これは、多くの方々にご迷惑をかけたというふうに思っております。 開園すぐの1週間後でありましたので、しかし、最初に申し上げましたように、開園当初、いろいろな課題がありましたので、この1日に対応をすることができまして、その後、ゴールデンウイークを迎えることができたということは、運営側からしましたら、非常によかったと思っておりますが、重ねてでございますが、休園日をよくわからずにお越しになった方々には、申しわけないというふうに思っているところでございます。 今後も、先週もご答弁申し上げましたが、いろいろなご指摘もいただきながら、また、叱咤もいただきながら、また、ご激励もいただいて、よりよい公園になるように、引き続き、ご支援、ご協力をお願いしたいと思っております。 最後の問題につきましては、参与のほうから、答弁申し上げます。〔市長降壇〕 ○議長(松本哲男)  建設部長。 ◎建設部長(海田肇) それでは、4点目のお尋ねの、市道後地末広線における地元説明会の対応について、ご説明をいたします。 市道後地末広線は、柳井市末広地区と柳井市中心市街地を結ぶ、市街地北部地域の生活を支える重要な路線であります。しかしながら、当地域の現道は、幅員が狭く、車の離合が困難であり、柳井小学校の通学路であるにもかかわらず歩道が設置されていないので、歩行者は常に危険な状態にさらされています。このため、この区間を整備することにより、交通の安全を確保するとともに、地域の活性化が図れるものと考えております。 この事業については、「市長ふれあい出前講座」で、後地・上田地区からのご要望をいただき、平成12年度に計画路線延長840メートルで、地元説明会を実施いたしております。そして、平成15年度より、サンビームのところから道路整備事業を進めてきたところでございますが、事業の促進をさらに図るため、平成17年6月に地域再生計画の一環として「やない都市・農村ふれあい交流促進プラン」とする計画の位置づけで、道整備交付金事業として、広域農道整備事業と市道後地末広線を組み合わせ、事業認定をしていただいたところでございます。 この計画により、当初の道路線形が大幅に変わる上田地区へは、平成17年12月に地元説明会を実施しております。現在、道路線形の見直しの詳細設計や、これに伴う地形測量・土質調査等を実施中でございますので、この結果を踏まえて、地元関係者への道路工事の説明会を行い、周辺の皆様のご協力を得ながら、事業実施を図っていきたいと考えております。 それから、2点目が、公共事業における地権者、住民の対応についてでございますが、お尋ねの公共事業における地権者、住民の対応について、お答えいたします。 ご案内のとおり、公共事業の実施にあたりましては、地権者の方及び地元住民の方を対象に事業説明会を行い、事業へのご理解、ご協力をいただいているところでございます。しかしながら、地権者の方の個々の状況が異なりますことから、一度にすべての関係者の方から、事業へのご理解をいただくことが困難な場合がございます。市といたしましては、用地関係者の方の状況を考慮し、十分な事業説明を行うとともに、可能な範囲でのご協力も行っており、今後においても、引き続き、誠意を持って、対応してまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) まず、1点目の柳井川でございますが、いろいろと協議会とか、いろいろあったようでございまして、市民の方のコンセンサスが、きっと桜の木が欲しいとか、いろいろな要望があったようでございまして、元の本橋通りからこちらの通りも、何か、夏ミカンのようでございます。 私がこの前、レトロコンサートということで、あそこの元の山口銀行のところで蓄音機のコンサートがありました。蓄音機のコンサートの時に門の戸を開けて、ずっと駅のほうまで、風情のある中で蓄音機を聞いたわけでございます。その中で、松島詩子先生のレコードを聞いた時、マロニエの木蔭というものを聞いたわけです。ああ、なんて柳井の人は、こんな素晴しいマロニエの木陰を歌っているような木もあるし、郷土の先輩もいらっしゃるのに、何がまちの中に──柳井市が、夏ミカンと結びつかないかと言えば結びつかないことはないが、どちらかというと、ミカンと言えば、大畠と白潟のほうではなかろうかと思います。 それか、風情がある時に、やはり柳井市のヒントとして、地元にある素材とか、そういうようなものを活用する。夏ミカンとかというものもあろうが、なぜあの時にも、私がおったら言うのだけど、マロニエというものが──私もマロニエの木を2本植えて、その1本は日積の大里小学校に、今、移植をしておりますが、この素晴しい花が、マロニエがずっとあればいいし、平生に行きますと、平生のチャイムの音楽は、松島先生のマロニエの木蔭が12時、3時の時に鳴っております。 あまり柳井市に縁のない方でも、そういうふうに、昔、松島先生にお世話になったから、それを偲んで、そういうふうな音楽をやっています。柳井市は生まれ育って、柳井市の教員までやられて、柳井市の小学校の校歌などもつくられたけど、もう少し何か、あそこの碑の前に1本ほどマロニエがありますが、何か、そういうふうなまちづくりがあると、何かいいなと。ただ、住民があれを植え、これを植えというから、はい、はい、はいと。もうちょっと、柳井の主体性とは何か。市木は何か、市歌とは何か、愛市精神とは何か、愛国精神とは何か。やっぱり、柳井の生きた本当にいいものを、もうちょっと素材を生かすようなまちづくりというものも大事なのではないかと思いますが  。 それは、住民がああしろと言えば、はいと、そのほうがいいわけです。柳を植えて、こんなものを植えて、市の職員は切りに来いと言われても、市の職員もせんない話でございますが、やはり、もうちょっとその辺の、柳に対する景観とか、ふるさとを、もうちょっとみんなで盛り上げようかというその精神が、少し、ややもすると、欠けているように思うわけでございます。 今、何か、柳井川にも桜の木がずっとやって、シンボル的には、2本か3本ぐらいあるわけですか。もし何なら、2本か3本を100メートルに1本ではなくて、それこそ10メートルか20メートルぐらいで、橋のたもと、たもとぐらいに、ちょんちょんとでもやってもらうと、やっぱり、本橋を背に写真を撮った時に、柳でやる。柳を植えて、柳井川を見て、東のほうを見ると大島、そして、瀬戸の山が見えて、琴石山が見えて、その麓には、あそこの地は非常に立派な「ほこら」もあるわけでございます。そして、駅を見れば、駅通りの近代的なレトロが見えて、左にターンしますと白壁の町が見える。左を見ますと、夕陽が沈んで、非常に柳井のまちは情景あふれるまち。やはり、情景とか情操とか風景というものは、金では買えないもので、非常に柳井の財産としてある。そういうふうなものを生かすという、1つの柳井の大きな何か柱というものが、要るのではなかろうかと思うわけでございます。 そういった意味で、ここで、答えは要りませんが、ぜひ、できれば、せめて1本とは言わず、2本でも3本でも、できる範囲内で、桜もあって結構、そして、柳もあっても、その風情で、その中でまた、短歌や和歌や柳井川に行って絵も描けるし、またその中で、こいのぼりや、下を見れば鯉がおるし、冬になれば、また渡り鳥が来る。そういうような自然に恵まれたのが、この柳井のまちだと思いますので、ぜひ、その辺も留意して、何本植えなければいけない、桜を除けて、皆、柳の木にせよとは言いませんが、やってほしい。 それと、駅通りからいろいろなところにも、駅の前のところにもいろいろありますが、ちょっと木の剪定の仕方が、あまり、言ってはご無礼ですが、上手ではないですね。柳というものは、ちょっとシルバー人材センターに切れということで、ばっさばっさやるのではなくて、どことどこを切って、親芽を残して、どういうふうに垂れ下がった時にこうやるということで、倉敷なんかに行ったら、非常に上手にやっていらっしゃる。ああ、それだったら、柳も風情がある。柳井では、「おい、切れ切れ」ということで、ばさっと切るから、根元から、また私の頭のように、髪がこう生い茂っているわけです。 その辺も風情があるようにやって、本当に柳井に来て、ああ、柳がよかった。私も柳井に来て、うちの母がいつも、柳の井戸でこうという物語を聞いておりましたが、特に私は、色にこだわり、形に、植物にこだわる人間でございますので、1人ぐらい議員でもこだわったほうが、あなた方にはうるさいかもわかりませんが、ぜひ、私も議席いただいている間は柳の木、柳の木にこだわってみたいし  。それで、あと3年経って、この議員は柳の木を植えろと言うから落としてやれと言われれば、また、私もそれでも結構でございます。それだけ私も柳にこだわっておりますので、特に柳というものは、大事にしていただきたい故に、要望しておくわけでございます。 それと、2番目が、海のことでございますが、やはり、よそ行くと、地域ブランドとか魚のブランドなどは、すごく今、言うわけですね。同じタイでも、大畠のタイと明石のタイと言ったら、やっぱり、全国区が明石なのです。やはり、これも何とか、平郡のタコとかいろいろな、おいしいいい魚がおるけど、なかなか地域のブラントということが  。今からは、「柳井でとれた、柳井湾でとれた、瀬戸内海のきれいな海で、般若姫も泳いだことのある海でとれたから、これはおいしいのですよ」というような地域ブランドにしたい。そして、おいしい魚は、やはり庶民の手の届くようなところで売るような場所も欲しいというのが、我々の意見でございますし、観光ビジョンの中にもあったわけでございます。 今では県の事業で、やはり、事業主体というものがしっかりしないといけないと思いますし、ただ、我々も昔から議員として、「市長さん、あれをつくってくれ、これをつくってくれ、ああいうふうなことをやってくれ」と、そのとおりに、私が言ったことを全部やったら、柳井市がつぶれているのではないか、半分ぐらいは、もう閉鎖になっているのではないかと思うわけでございますが  。やっぱりその中で、いろいろと選択しながら、やっぱりいいものがあれば、国の制度とか、いいものがあったら、それにのっかって、ぜひ、つくっていただきたいようにお願いをするわけでございます。何か、部長、その辺で、国のメニューか何かで、そういうようなものはないでしょうか。ありましたら、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 国のメニューということですが、特に今、そういうものはございません。 ○議長(松本哲男)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) まあ、簡単に言われましたが  。お世辞にでも、しっかり考えて、「あったら、ひとつ検討しますよ」ぐらい言ってもらうと  、正直な人ですからね。いろいろと、今度はあると思いますし、漁協のほうもそういうものがあったら、ぜひ、せっかくターミナルができて、フェリー乗り場があって、そして、あの辺りに何かあったら、土地でもあって、皆さんから資本投下していって、できれば、地産地消の海でとれる、そういうようなものができれば、やはり、これも下からの醸成といいましょうか、地域の盛り上がり等もないと、これはできないわけでございますが、またその節には、ご無理を申すかもわかりませんが、どうぞ、よろしくお願いをしたいと思うわけでございます。 それと、フラワーランドでございますが、もう、いろいろと市長も述べられましたように、いろいろと問題があったところ、そして、また協議会とか、各部署に言っても、悪いところは悪い、いいところはいいところで直していくようなお話でございますし、確かに、お年寄りが汗びっしょりになって、木陰が少ないね、ちょっとパラソルでも欲しいね、のどが渇いたね。せっかく、私は、うどんかかつ丼ぐらい食べたいのだが、ちょっとメニューといえば、イタリアやフランスのような難しい名前で、値段が500円ぐらいだったらいいのですが1,500円、2,000円、3,000円。名前も、ワーグナーとかプッチーニとかという名前がついているが、ちょっと私には、歯に合いませんという人もいらっしゃるが  。何かその辺も、大衆的な気軽に食べれるのもいいのではないかと思いますし、けれども、私としては素晴しいレストランができたなと。 柳井には本格的なイタリアンとかフランス料理というものはないけど、やはり、ちょっと晩御飯には、「今日は結婚記念日だから、ちょっとお母ちゃん、ちょっと正装して、フランス料理にでも行ってみようか」と、そういうふうな場ができたということは、非常にうれしいことでございまして、今も、若いカップル等もどんどん利用なさっていらっしゃるようでございます。これはこれで喜ばしいけど、もうちょっと大衆的なメニューもあればいいが、今、多い時では3時間待ち、少ない時でも20分、30分待ちの大好評のところでございますが、やはりその辺も、もうちょっと、大衆路線も考えていただければと思うわけでございます。 それと、バス停で待っていらっしゃるおばあちゃんに「どこから来られたの」と聞くと、「岩国から来たのよ。私は、柳井市に来て頭にきて、市長か、どこかのところの新聞社かに投書を出そうかと思います」と、こうおっしゃったのです。柳井の駅は、ここに来ようかと思ったら地図や看板には載っていたわけですが、なかなか来られなくて柳井駅まで行って、ここに来るのに迷ってしまった。柳井市というのは、もうちょっと、年寄りでも女性でもわかるような看板でもやってくれればいいのに。オープンの時には、立て看板でもちょっとありましたが、今は除けてあるわけですね。 私も、こういうふうな悪い性格ですから、1件1件全部立ってあるところ、フラワーランドの看板を、全部チェックしました。そうすると、やっぱり東から南に来ると、県道についている大きな看板はあります。それでも、考察してちょろちょろしていたら、どこからかと思ったら、上を見なかったら、もうまっすぐ行って、フラワーランドへは行けないのです。特に、伊陸から行けばと思って、あそこにあるからと思っても、もうちょっと、その下のほうに、「こちらですよ、花が植えてあるところに、こちらですよ」とか。そして、田布施のほうから来る時にでも、大波野のところから「こちらですよ」というものがあれば、遠回りしなくてもよいのです。何か、そういうふうな、ちょっとした気がついた看板でもあれば、観光客が迷わなくても済むし、まだまだ観光客が柳井に訪れる。ほとんどの車で、初めての方は、迷ったいう方がたくさんいらっしゃいますが、その辺の改善策は、何かお考えでございましょうか。 ○議長(松本哲男)  経済部長。 ◎経済部長(牧野義寿) 市外から、たくさんのお客さんにおいでいただきました。いろいろなご意見をいただく中で、非常にわかりにくいといいますか、柳井まで来るのがわかりにくいというようなことで、サインがもう少しあるといいというようなご意見も、たくさんいただいております。こういう部分については、また、これは17年度にかなりのお金をかけまして、整備をしたところでございますけれども、それぞれの道路管理者のほうにも、今後また、機会あるごとに要望もさせていただいたらというふうに思っております。 それから、サインの関係で、もう1つつけ加えますと、せっかく、フラワーランドが新庄のところにできましたから、これをどう白壁の町にお客さんに入っていただくかということでのサインにつきましても、まだまだ少なくはございますけれども、設置をしておりますし、また、観光協会のほうでも「1店1品のおもてなし」というような工夫をいたしまして、そういうパンフレットにつきましても、売店のほうで、お買い求めいただいたところにすぐにそれが目につくように、また、お客さんに渡してほしいというようなことをして、どうこの白壁の町並みのほうにお客さんが入っていただけるかということを、いろいろ工夫をしながらやっていきたいということで、努力しているところでございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) 大体、行政というものは、予算がついてからやります。予算がつくよりは、フラワーランドができることはわかっているから、それを想定してやるのが民間の仕事でございますが、これはもう、1つの縦割りということで、これは行政としては、いたし方ないことでございますが、やはり、そういうような、やっぱり先を見て、先を見て、消費者は何を考えているか、市民は何を考えているか、そのようなこともぜひやって、あとは予算ありきでやると、このようなことになると思いますが、これも済んでしまったことでございます。これは、過去は過去として、そういうような苦情が出ない、また立派なものをぜひつくって、皆さんから「柳井にまた来てよかった」というような方法でやってほしいし、柳井に行って、道にぐるぐる迷ったというようなことを聞かないように、ぜひ、期待をしておるわけでございます。 それと、入場券売り場にまいりました。そして、フラワーランドを見て、柳井は、5月だからバラがもうちょっとあるのだががっかりした、これだけなのかという話を聞きました。そして、その方が入り口に行って、「柳井は、何かバラの農場か公園のようなものがあるのだが、どこにありますか」と言ったら、受付の方が「あまりよく知りません」と。そして、「何とか何とかローズというものがあろう」と聞かれて、「ああ、あちらのほうにあります」と。「あちらのほうにありますよ」と言ったら、初めての人は、あちらといったら、あちらといったら、あちらに行って右に行くのよ。右に行って何メートルか。それは、私はわかりませんから、行ってみてくださいと。これではいけません。もうちょっと、そういうふうに愛情を持って、何百メートル行ったら信号があって、こう行ったら、左のほうにダイヤモンドローズがありますよと。 それで、私もダイヤモンドローズのほうに行きましたところ、あそこの社員の方も「私は、柳井市に大変お世話になって、こういうふうな立派な農園ができました。私も、バラの観光農園をもっともっとやって、皆さん方に見てほしい。そして、市場が価格を乱さないように、もしよかったら、うちのB級のバラでも買って帰ってほしい」という温かいお言葉を聞いたわけなのです。あっ、このフラワーランドに来たら、それを拠点として、フラワーランド以外にも、柳井市には、こんなバラがあるよ。ああ、バラをつくるところは、こういうふうなところね。どこどこにカーネーションがあるね。 そして、この前は新聞に載っておりましたが、「元気やまぐち」というところに、杉本さんのイチゴ農園というものがありました。ああ、それも観光のイチゴで、春に行けば、あそこにイチゴがある。また、6月になったら、鳩子の海のところでアジサイが見られるよ。絶えず柳井に来ると、フラワーランドに行って、どこどこに行ったらアジサイの街道がある。ここに行ったら菜の花、ここはコスモスだと。絶えず柳井を軸として、ぐるぐる回るのが花くるりん、それが1つのキーワードではなかろうかと思いますので、ぜひその辺も、協議会も立派な方ばかりでございますが、ぜひ実務者との協議をしてほしいですね。 みどりの会の方とか、新庄の花をまもる会の方とか、ああいう方をもうちょっと活用する。せっかくフラワーランドに行って、私どもが観光地に行きますと、行くときに、大体どこでも、プロムナードには花がいっぱいでございますが、昨日行って見たら、当初はよかったが、枯れ葉で枯れたままが放ってある。左側には、民間の方がポピーを植えていらっしゃいますね、休耕田に  。わあ、これは素晴しいな。あそこ行くと、休耕田でもいろいろな行く途中に、春夏秋冬の花を植えるといいが、すべてがすべて、河北議員の話にもありましたが、行政に依存するといっても、行政も限界がありますが、市民の知恵を引き出す。そして、そういうように、市民ぐるみでやるような持っていき方の施策を、先ほど言いました育成支援事業というものがあるわけでございます。 私は、ひとつ、今、一番逢いたい女性がいらっしゃるのです。今度、建設経済委でも行ってみたいのが、北海道の恵庭市という所に行ってみたいのです。この恵庭市には、内倉真裕美さんという方がクライストチャーチ市に行かれて、ネガポジで写真を撮られて、市民の方に、ニュージーランドのクライストチャーチは、こんな町なのですよ。恵庭市も恵みの庭と書いてあるから、皆さん、こういうふうなまちにしたらどうですかと、10箇所、20箇所、30箇所に辻説法して回られた。今では、4,000軒のオープンガーデンの事務局があるのです。この方はいつも、恵庭市のまちづくり推進協議会をつくって、これは全国でも花のまちづくりのコンクールで建設大臣賞をとられた方。そういうふうな方を、ぜひ、柳井にも呼んでもらいたい。 いろいろな花が好きな方、地区でやりたい方でも、話を聞いて夢を膨らせて、柳井市も恵庭のような、柳井の町全体がまちづくり構想の、これはひとつの花いっぱい、町いっぱいという、市民の心に花いっぱいになるような運動が展開できるような起爆になりたいと思いますが、ひとつ、これも今、返事が聞きたいわけでございますが、ぜひ機会があったら、それはまた電話でもファクスでもやられて、この内倉さんという方の履歴を見て、もしよかったら、柳井に来られて、話を聞いてみたい。 それと、またNHKとかテレビ等でも、素敵なガーデニングライフとかいろいろなことをやっておられるわけでありますが、ぜひまた、そういったテレビ局も呼んできて、いろいろなイベントをやって  。柳井は元気ですよと、よその方がみんな言われるわけですよ。柳井はすごいですね、岩国、徳山には全然ないけど、何故、柳井はこんなに、プールができたり、健康ウェルネスパークがあったり、フラワーランドができる。本当に、柳井は素晴しいと絶賛をされるわけでございます。 そういうふうに、非常にいい、素晴しい形になっておりますので、私どもも、今晩の10時からもサポートしますが、自称、私も、柳井愛市の一大サポートの一員でございます。まちづくりは、まず、おのれで自主自立でやっていって、まちに花を咲かせたいと思うわけでございます。市長のほうもいろいろと多種多忙で、あなたがトップがなるゆえに、すべてが万事、采配はできないわけでございますが、ぜひ、その部下にいろいろと指示をされて、柳井がフラワーランドを契機に、柳井のまちが立派になるように  。答弁をもらわずに、私ばかり言って、すいませんね。 それで、この中にまた、いいことが書いてあります。「雨音も風情、ゆったり散策」、広島からバスで来ました。ちょうど雨でした。雨で、花がしおれておりました。でも、雨が降る中も、非常に風情があってよかった。そして、街の中に行った時に、買い物した時に、そこの白壁の店員さんが言われた。「今日は、すいませんね、雨で大変だったでしょう。今度はこういうふうな、6月には花が咲きます。ぜひこの次には、また見に来てくださいね」という、その気持ちがすごく素晴しかった。これなのです。 こういうふうな市民1人1人が、そのように、皆さんが思う心、花を愛する心、木を育てる心があれば、柳井の町は、箱物とか道路とかハードのことよりも、そのような真心が競いあう町というものが  。市長が最初に立候補された時には、アルカディア構想をやられました。昭和天皇陛下が詠まれた歌の中でも「降り積もる深雪に耐えて色変えぬ松ぞ雄々しき人もかくあれ」というものを、昭和21年にお正月の歌会で詠まれたそうでございます。いろいろと深い雪に耐えて、葉も落ち色も変わるけど、やはり自分の信念で、柳井の町が住みやすいまち、立派なまち、生きてよかった、生まれてよかったというようなまちづくりをしたいというのが、市長の信念だと思います。 それをぜひ、松の色というのは、いろいろな寒暖辛苦があっても、色を変えずにやる。そういうことで、市長、あなたはまだ、ずっと市長ばかりやらずに、今度は県知事や、県知事とか国会議員に出てもらいたいわけでございますが、なかなか、そうもいかないと思いますが、在任期間中、どのような気持ちで柳井を引っ張っていくか、よろしかったら、あと2分で結構でございますので、それで締めにしたいと思います。 ○議長(松本哲男)  市長。 ◎市長(河内山哲朗) いろいろとご指摘をいただいたことを拳々服膺して、まず、市民の方が住んでよかったというまちづくりをやるのが、一番の原点でありますけれども、加えて、やはり、よそから来ていただいて、先ほど、新聞の投書をご披露になりましたけれども、柳井市の方というのは、いい人だ、フラワーランドも非常にいい所だと、こういうふうに言ってもらうような  。これは、フラワーランドだけではなくて、まちなか全体、まちなかというか、柳井市全体がそうなるように、皆さん方のご協力をいただいて、引き続き、いいまちづくり、まちづかいをやっていけるように、努力したいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松本哲男)  君国議員。 ◆議員(君国泰照) ありがとうございました。あと残りが1分になりまして、申しわけないのですが  。そして、天風録に、これは中国新聞ですが、中国新聞は割と記者が──今頃はどこかの新聞も、昔はよくたたいておりましたが、今頃は、あまり、たたかないような新聞になったわけでございますが、この柳井市というのは、茶臼山古墳とか、いろいろなものが先祖よりある。工業化でこそ、周南とか岩国におくれをとったが、自然の恵みはありがたい。 国主導のリゾート構想がお蔵入りしても、地域の愛称のサザンセトというものは、非常に生かされておる。私もぜひ、これを心を心として、生きる間、命がある限り、サザンセトを1つの構想として一生懸命、議会として、議員として頑張る所存でございますので、皆さんも気合を入れて、柳井市のために執行部、また、議員も意識を切磋琢磨して、素晴らしい柳井市をつくっていきたいと思いますので、よろしくお願いしまして、また、ちょうど時間となりました。 ○議長(松本哲男)  以上で、君国議員の心温かい質問を終わります。 ○議長(松本哲男)  それでは、15時15分まで、休憩といたします。午後3時00分休憩                              午後3時15分再開 ○議長(松本哲男)  休憩を閉じて、一般質問を続けます。 最後の質問者、光野議員。〔光野恵美子登壇〕 ◆議員(光野恵美子) 日本共産党の光野恵美子でございます。今回、最後の質問者となりましたので、早速、質問に入りたいと思います。 まず、初めに、児童福祉問題についてですが、柳井市の児童クラブは、新市になり、開設時間の延長、週6日体制など、事業が拡大されました。児童クラブを頼りに働く保護者の方々から「今まで以上に安心して働くことができるようになりました」と喜んでいただいております。しかし、誠に残念なことですが、今年度も、待機児童が市の直営の3つの児童クラブから、15名も出てしまいました。 定員オーバーを理由に、低学年の放課後児童が出ていることは、学校から帰っても家に誰もいないで、夕方まで過ごす幼い子どもたちがいるということです。それも毎日、毎日です。誰にも見守られないで過ごすことが、幼い子どもたちにとって、ゆっくり安らぐことになるのでしょうか。心の成長期である子どもたちにとっては、決してよい環境ではありません。 また、毎日のように、全国各地で子どもたちに襲いかかる不幸な事件が報道されています。柳井市でも、残念なことに、先日、通学路に不審者が出てしまいました。遊びに出たいけど、1人で家を出れば、不審者による事件に巻き込まれるのではないかと、出ることもできないで、家で1人で遊ぶしかないというのが、今の現状です。この状態が、遊び盛りの子どもたちにとって、健全なことでしょうか。 しかし、現在、雇用が不安定な中、保護者の方は、今の仕事を辞めることもできません。また、負担が増税、増税で増えるばかりで、仕事を減らすこともできません。しかし、子どもたちの気持ちを考えれば、親としては、とても辛い思いなのです。それでも、子どもを家に残して、働くしかないのが現状なのです。 柳井市が、放課後児童対策として、まず、初めに、放課後児童に心の安らぎを与え、明るい人間として育つよう温かく指導すること。そして、放課後児童に健全な余暇利用の機会を与え、非行化より守ることを目標に掲げ、児童クラブを設置しているのであれば、先ほど申しましたような状態の待機児童を出すことは、決してあってはならないことだと思います。毎年、毎年の課題でありますが、今年も出してしまった待機児童への今後の対応について、お尋ねいたします。 次に、(2)の麻しん、風しんの予防接種制度の変更について、質問いたします。 麻しんは、「はしか」と言われている病気ですので、質問の中では、「麻しん」を「はしか」とさせていただきます。これまでは、はしかと風しんのワクチンは、生後12箇月から7歳6箇月の間に、それぞれ1回ずつ接種しておりました。しかし、厚生労働省は、MR混合ワクチンを使用することで、はしかと風しんの予防接種が1回で済むようになったことと、より高い予防効果を得るためには、2回接種を導入し、大きな集団生活、これは小学校ですが、それを始める前に接種することになったとしまして、予防接種法の政省令改正を行いました。 この改正で、4月からはワクチンが変わり、MR混合ワクチンを2回接種することになりました。また、接種期間も変わっております。第1期と第2期に分かれ、第1期は1歳から2歳になるまでの間、生後12箇月から──お母さん方には、この呼び名のほうが親しまれておりますので、生後12箇月から生後24箇月に至るまでの間です。第2期は、政令ではちょっと難しく書いてあるのですが、5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にあるものと、ちょっと難しく書いてあります。このことは、幼稚園や保育園の年長時の時期にあたります。このことで、第1期と第2期の間になる2歳から5歳までの期間には、接種できないようになってしまいました。 この期間中に接種できなかった時は、法に基づかない任意接種となります。この任意接種の実費は、自己負担となっております。このような期間の変更や、前制度との兼ね合いに対して、厚生労働省から自治体にも要請等が出されておりますが、今回の改正による柳井市のはしか・風しん予防接種制度の現状と対応をお答えください。 最後に、高齢者福祉問題について、質問いたします。 介護保険法が改正され、ことしの4月から実施されております。今回の法改正に対しては、いろいろと問題点があげられております。今回は、3月議会で私や上田議員が質問されましたことへの答弁をいただいたことについては、質問を省いて、そのことについての質問を省いて、質問したいと思います。 4月からの実施にあたって、柳井市は、ここにあります「わたしたちの介護保険」というパンフレットを、自治会で全戸配布されて、周知を図られております。しかし、わかりやすいところもあるが、読みにくかったり、難しくてわかりにくいとのご意見がありました。その中で、わからないまま、ご本人の認定の変更やサービスの打ち切りなどに戸惑い、お困りの方々が出てきていらっしゃいます。 特に問題なのが、このパンフレットの10ページにありますが、「福祉用具貸与」にあります「福祉用具」についてです。下に括弧書きで、介護予防福祉用具貸与とも書いてあります。その横に、とても小さく書いてありますが、要支援1、2の方、要介護の1の方は、1から8までの──少し省略いたしますが、読んでみます。車いすや特殊ベット、いわゆる介護ベットです。床ずれ関連の器具、それから認知症老人徘回感知機器、移動用リフトなどが、半年間の経過措置はありますが、保険対象外となりました。 認定レベルに不必要な福祉用具については、皆様もご理解されておりますが、体を壊して必要になってリースをしている、そのような用具が使えなくなってしまうことに、今まで、早く回復に向かうようにと、リハビリを頑張ってこられた利用者の方にとって、「半年経っても体が回復しない時は、中古の使い勝手が悪くなるけど、安いものを買うしかない」とか、「また、体が悪化するのではないか」とか、「このままでは、自信がなくなってしまいそうです」など、深刻なご意見をいただいております。このことは、杖を使って歩いているそばから、杖を奪うようなものだという指摘もあります。まさに「貸しはがし」ではないでしょうか。このような現状があることに対して、柳井市の見解と、対応をどのようにお考えか、お答えください。 これで、私の質問は終わりますが、ご答弁によりましては、再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。〔光野恵美子降壇〕 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) それでは、ただいま、議員さんのほうからご質問がありました、1番の児童福祉と健康について、(1)の児童グラブ待機児についてのご答弁を申し上げます。 児童クラブ事業につきましては、直営7クラブ、私立4クラブ、計11箇所で運営をしております。年度当初、柳井市全体で211名の入会申し込みを受け、定員を超える入会申し込みがありました柳井、柳東、新庄児童クラブにおきましては、ご指摘ように、やむを得ず、入会をお断りする状況になりまして、現在、それぞれ数名ずつ、待機児童が出ております。 18年度の入会審査につきましては、昨年までのように1年、2年生のみを入会対象者とするのではなく、3年生を含め、入会基準に基づく優先順位により、入会の決定をしております。 ご質問の待機児童の関係について、いろいろなケース的な、その後の経過等の実施等は、特にしておりませんが、退会等をされる方がいらっしゃれば、各クラブの状況を踏まえつつ、優先度の高い児童から、入会のご案内をしているところでございます。待機児童を解消するには、定員を増やす必要がございますが、施設の規模、面積、入会児童の処遇、指導員の体制を考えますと、定員を超えての入会ということが困難な状況にあるのが現状でございます。したがいまして、入会基準等を厳密に行うことによって、特に入会の必要な方については、優先的な対応を行うという対応でございます。 続きまして、(2)の予防接種法の改正にて、麻しん、風しんの予防接種の制度改正があったということで、現状と市の対応ということでございますが、議員ご指摘のように、昨年度までは、生後12月から生後90月の間で、1回ずつ接種することになっておりましたけれども、法の改正によりまして、本年4月から麻しん、風しんの対策をより一層強化するということで、麻しん・風しん混合ワクチン、いわゆるMR混合ワクチンを接種することになったところでございます。 それで、このMRワクチン、混合ワクチンを使用することによって、麻しんと風しんの予防接種は一度で済むということになり、あわせて、高い予防の効果を得るために、2回の接種が、新たな制度として導入されております。第1期の接種は、生後12月から24月、第2期を5歳以上7歳未満、いわゆる小学校就学前の保育園・幼稚園の年長児にあたるという、ご指摘のとおりでございます。 これによりまして、麻しん・風しんのどちらかを接種している方については、このMR等の接種ができないということができまして、それと対象年齢の変更に伴って、接種ができない子どもさんが生じるという可能性がございました。このため、柳井市においては、経過措置をとっている市町村もございますが、柳井市の対応は、医師会とも協議をいたしまして、いわゆる健康被害、接種によっての副反応が出るといった時の対応等を考慮いたしまして、法に基づく接種を実施するということで、市とすれば、未接種者への対応を徹底するということで、協議をしたところでございます。 それで、市報、それから、ホームページでのPR、保育所・保育園・幼稚園におけるポスター掲示、それから、各種健診においての未接種者への勧奨を行うとともに、4月1日以降、接種が受けられなくなる未接種者の方に対しましては、昨年の10月と12月に文書で個別通知を行いまして、接種漏れのないように働きかけを行ったところでございます。 このような中で、この6月2日に、さらに改正が行われまして、麻しんワクチン及び風しんワクチンを接種した者に対して、MRワクチンを追加接種した場合の安全性が確認されたということで、これ以降、麻しん・風しんのどちらかを接種した者に対して、あるいは両方を接種した者についても、第1期または2期の接種の対象とすることになりました。ただ、議員ご指摘のように、年齢の拡大というものは、されておりません。したがいまして、予防接種被害、そういったものの関係上、この辺も含めて、再度検討いたしましたが、これについては、法の年齢どおりの対応で行うということと、それから、単体でのワクチンの接種以外にMRのワクチンも打てることについては、対象者に──今、抽出いたしまして、通知をするという方向で、準備を進めておるところでございます。 今後も、医師会等との協議をしながら、そういう接種漏れがないような形での対応を、今後もしていきたいというふうに思っております。 それから、2番目の高齢者福祉の問題でございますが、本年4月1日からの制度改正によりまして、介護保険の基本理念であります「自立支援」をより徹底するという観点から、予防給付につきましては、対象者の範囲、サービス内容を見直して、新たな予防給付へと再編されたところです。これは、従来の要支援・要介護1の方が増加する一方で、従来のサービスが軽度の方の状態の改善・悪化防止に必ずしもつながっていない、あるいは、要支援に対するサービスが、要介護者に対するサービスと同じ内容になっているといった指摘に応えるものです。 対象者の見直しは、従来の要介護1に該当した方について、状態の改善の可能性が高い方を要支援2として、従来の要支援を要支援1として、新たな予防給付の対象者として、サービス内容の見直しについては、利用者のできることを増やし、心身の状態を改善しようとする新しいサービスを提供しようとするもので、これによりまして、要支援1、要支援2の軽度の方については、心身の状態の維持、改善を目指して、適切な介護予防サービスを提供しようとするものでございます。 今回、新予防給付としてのサービス内容が大きく変わるのは、主に通所系サービスと訪問介護で、訪問介護、訪問看護、通所介護、通所リハビリテーション、ショートステイなど、また、あわせて福祉用具貸与、グループホーム等について、生活機能の維持、向上の観点から、サービス内容や提供方法、提供期間等を見直した上で、改正が実施されました。 特に、介護予防訪問介護は、単に生活機能を低下させるような家事代行は原則として行わず、形にとらわれない適切なケアマネジメントに基づき、サービスが提供されます。これまで受けておられたサービスが受けられないということがございますが、例えば、訪問介護について、ヘルパーが全てやってしまうのではなくて、料理とか掃除、買い物を一緒にやるということによって、少しでも自分自身で家事ができることを支援することで、残された能力を生かして、要介護状態になることを予防する。また、生活の幅を広げた支援や、外に出かけようという気持ちに働きかける支援を行うことによって、いわゆる廃用症候を防ごうというものでございます。 以上のように、今回の改正は、介護予防に結びつくサービス内容への改善と、介護度に合ったサービスの適正化を指向するものでございまして、結果的には、これまでのサービスを受けられないという方が生じてくることは、当然、予想されます。したがいまして、今後は、利用者とも十分協議を行いまして、ケアマネジメントの中で、適正なプランの作成等に努めてまいりたいというふうに思います。また、状態等に変化が生じた場合は、再度の申請等を行うということで、対応していきたいというふうに思っております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) それでは、ちょっと再質問をさせていただきます。 待機児童のことですが、私は、何回も今まで、待機児童のために困っていらっしゃる保護者の方々から切実な思いを聞かせていただき、どうにか改善ができないかと、質問してまいりました。しかし、何回聞いても同じ答弁で、改善を見出せない市の対応には、とても歯がゆい思いがいたします。このまま、待機児童を出し続けるということは、これまでいろいろとご尽力されながら、児童クラブ拡充推進に努められている柳井市の児童クラブ運営にしましても、逆行することにつながります。 柳井市では、1年中通して、児童クラブの利用者が、窓口に申請に来られます。保護者の方々の中には、家庭の事情で、言ってみれば、わらにもすがる思いで申請に来られる方もいらっしゃいます。そして、申し込んでも入れない時に、どうして入れなかったのかと、納得いただけない保護者の方々から、いろいろと事情を聞いてみますと、「近所に子どもたちがいない。だから、登下校の時も心配ですけれども、学校から帰ってきて、家の中に本当に閉じこもり気味になってしまう。隣に友達でもいれば違うのだけど、本当に遠くに行かない限り、親が連れて行かなければいけないような所にしか子どもがいない」と、こういう状況ですとか、「申請の時には幸いにも親が柳井市におりますが、最近、病気がちになって、日によっては、私が看病することになってしまう状態になっております」というお話とか、また、見てもらえる親が、「今まで見てもらえていた親がけがをしてしまって、今後は親の体のほうが心配です」など、その時々の事情を抱えていらっしゃいます。 柳井市は、先ほどご答弁にありましたように、入会基準を柳井市独自でつくられて、入会の判定の基準決定をされております。そして、また、脱会者が出られた時には、その基準の内容によって、優先順をつけて、また、入れるようにしてくださっているというお話でした。 そこで、質問いたしたいのですが、先ほど申し上げましたように、近所に子どもたちがいない、申請をした時よりも親が病気になってしまったとか、いろいろな事情を抱えられる保護者の方たちに対して、いろいろな項目が必要だと思いますが、親切丁寧な調査で判定することは、公正平等な立場で入会決定をする上でも大事なことだと思いますが、今後、新しい項目を増やしていくお考えは、ありませんでしょうか。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) ただいまのは、入会基準についてのお尋ねだと思いますけど、近所に子どもがいるとか、いないとかというような項目を加えるということは、現時点では、ちょっと考えておりません。いわゆる客観的な事実確認とか、対象の範囲、人数、学年など、基準の設定がなかなか難しいということがございます。また、近所に子どもがいるとかということは、保育に欠ける要件として適正であるかどうか、こういったことも、今後、検討する必要があるのではないかというふうに思っております。 したがいまして、基準そのものの決め方が、ここはちょっとおかしいということであれば、また再度、検討したいというふうに思いますが  。また、親御さんがけがをされて、入院をされて、長期にわたるといったようなケースについては、入会の基準そのものが大きく変更になるということだろうと思いますので、また、その時には、優先的なものも変わってくるのではないかというふうに思います。 したがいまして、そういう場合には、また、ご相談をちょっとしていただいたらと。当初、申し込んだ時点と状況が変わっているということだろうと思いますので、また、情報なりを入れておいていただくということが必要、やっていただければ、考慮したいというふうに思います。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) 入会基準の内容が、いろいろな関連で難しいので、家に、周りに子どもたちがいないという項目に対しては、取り入れられないというご答弁であったと思います。しかし、この入会基準は、国の制度の基準でも、県の基準でもないですね。柳井市がつくられた入会基準ですね。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) おっしゃるとおりでございまして、私のほうの基準でございます。それで、これもやっぱり、低学年を優先的にということで、点数もつけております。やはり、限られた定員がございますので、その中で、いかに優先的に入れていくかということでございまして、現行においては、そういったものを総合的に判断した基準を設けたということでございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) 福祉的なもので、隣近所に友達がいるかいないかが、項目に入るかどうか。入らないのではないかというご答弁に対して、ちょっと、本当に最近の不審者による事件の悲惨さを見ますと、1歩でも外に出て、子どもたちが外で遊ぶということは、本当に健全な子どもたちの福祉のためにも、大事なことだと思います。どうか、もう1度の検討をしていただいて、子どもが家の中で閉じこもりになってしまわないような、そういう状況が起らないような、そういう配慮もしていただきたいと思いますので、それはちょっと要望にして、よろしくお願いします。 ここで、児童クラブには、もう1つ大変な問題があります。待機児童になられた親御さんにとっては、保護者の方にとっては、これから夏休みが来ます。長期休暇の間、子どもたちに本当に家の中で、学校に行っている時は、まだ、よかったのだけれども、学校に行かない時、家の中に置きっぱなしにしてしまう。でも、やっぱり、帰ることもできない。そういう状態でいらっしゃる保護者の方たちからは、どうにかして、夏休みに1人でも2人でも入れるような状況がないだろうかと。また、夏休みになると変動があるという、そういうお話も聞いております。その点は、いかがでしょうか。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) 夏休みになって、変動があるということが、どういうふうに私のほうが答えたかわかりませんが、やはり、家庭での状況というものが、お兄ちゃん、お姉ちゃんとかといった子どもさんがいらっしゃる場合とかということで、若干、日頃に登録されている方が来ないというケースもあります。これは、曜日によって、随分と違うようでございます。 したがいまして、先ほど言われたように、夏休みの期間中、この待機児童に対して、利用はどうかというご質問だろうと思いますが、これにつきましては、やはり、登録されている方が全員来られた場合に、あるいは、空いているところがいつという調整も、なかなか難しいということがございまして、現在のところ、登録以外の方のご利用というものは、考えておりません。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) 夏休みになって、やっぱり、何が子どもたちに負担を与えるかといいますと、学校から帰ってきてからの親御さんが帰るまでの時間ではなくて、朝から保護者の方が帰られるまでの長時間、子どもたちだけで家で過ごすということなのです。それは、とても不安なことであり、強いストレスとなっているようです。夏休み明けに、元気で学校に戻る子もいれば、夏休みの間にストレスを抱えて、とても困ってしまう。そういう状態になってくるという状態のお子さんがいらっしゃると聞いております。 児童クラブに、夏休みの間だけでも入れてほしいという切実な願いがあります。柳井市のかけがえのない宝である子どもたちの福祉を守り進めることは、柳井市の地方自治体としての責任であり、大事な仕事のはずです。重ねてお願いしたいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) 長時間、家庭で待機をして、1人で過ごすということについては、極力、そういうものがないようにしていきたいという気持ちは持っておりますけど、先ほど来から申し上げますように、施設のやっぱり規模といったものがございますし、指導員等の体制もございます。やはり、限られた施設の中に、ぎゅうぎゅうに詰め込んで、みるということ自体は、かえって事故を起こすという可能性も十分にございますし、やっぱり、その辺のところの適正な人員というものは、限られてまいります。どうしても、施設の大きさによって定員というものを定めている以上、それ以上超えて、たくさんの方を入れるということは、難しいのではないかというふうに思います。 優先的なところの中に、やはり、ご両親の勤務の時間といったものも入っておりますので、丸1日、朝から晩まで両方ともいらっしゃらないような方については、対象は3年までで、1年、2年を優先的にやっていますので、高学年になれば、ちょっと話は別でしょうけど、そういう児童については、今、入所しておられるのではないかなというふうに、客観的に思っております。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) すいません。対応が難しいということでした。長期休暇に対して、また、本当に困っていらっしゃる保護者の方がいらっしゃることを思いますと、地域によって入れない、地域格差をなくして、すべての児童・保護者に利用していただけるように、柳井市が積極的に取り組んでいけば、このことは、解決することは可能なことだと思います。それには、指導員の質の問題や雇用制限の問題や施設基準の問題など、まだまだ多くの解決されない問題があります。今後、この問題を1つ1つ解決していくことが大事だと思います。 子育て真っ盛りの保護者の方々は、柳井市の今後の取り組みに期待を持って、児童クラブ拡充を強く望んでいらっしゃいます。市民の皆さんの思いを重く受けとめていただいて、早急の対応を、今回は要望としておきますが、よろしくお願いいたします。 次に、介護保険の福祉用具のことですが、先ほど申しましたけれども、急に病気になって、介護ベットや歩行器や、歩行器の場合はリースができるようになりますけど、介護ベットを使用して、少しずつ改善されてきているけれども、しかし、このベットがあるからこそ、少し行動ができるようになった。これが、改善してきているからということで、支援に移されて、そして、リースがもう解かれることになる。そうなると、やはり、全額負担は苦しいので、中古を買っていかなければいけないという方とか、また、年金暮らしなのでお金がなく、中古も買えないという方もいらっしゃいます。 その時に私が、先ほど河村さんもおっしゃったのですけれども、せっかく、よくなっていらっしゃる方からの状態を悪化させることで、病気まで悪くなってしまって、結局は医療費のほうにかかってしまうのではないかと、私は思うのです。だから、どういうふうに指導していくかというケアマネの方とのプランの立て方、また、判定のことや、大変な責任が、今、市にはかかっていると思います。 そこで、お尋ねしたいのですけれども、今後、先ほど、申請によっては対応を考えたいとおっしゃっていただいておりますが、どういうふうな形で受け付けをさせていただければよろしいのか、教えてください。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) 状態が悪化した場合は、今の介護度では、サービスが当然足らないというケースがあるわけで、そうした場合は区分変更、いわゆる変更申請をしていただくということになります。それで、再度、状態を見まして、もう一度、判定をして、介護度を決めていくということでございます。 ベットの利用等については、やはり、ご指摘のように、支援、介護1以下、軽い方については、利用ができないと。これは、あくまでも原則でございまして、寝返りもできないような方については、引き続いて、ご利用がいただけます。また、車いすについても、ある程度自立的なものがあっても、歩行ができないといったような場合には、車いすの利用というものもございます。したがいまして、今回の改正そのものは、やはり、ご自分でできる限り、自分でやっていただくということの改正もございますので、本当にベットなりが必要と、ないといけないという状態の方は、やはり、かなり悪いというか、状態が悪い方だろうと。したがいまして、病気等あるいは状態の変化によって、悪化して、それが必要ということになれば、やはり介護度が2以上が出れば、ご利用がいただけるわけでございますので、その辺の再度の見直しをすると。 一応、認定期間というものが設けてございますので、認定期間中にかかわらず、状態の悪化の場合には、変更の申請をお願いしたいと。それは、サービスをご利用いただいている場合は、ケアマネージャーがケアプラン等を作成してやっておりますので、そういったケアマネージャーなりにも、あるいは当然、市のほうにも、ご相談をまずしていただくということが最初ではないかというふうに思います。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) 認定期間にかかわらず、申請をケアマネの方や市のほうへ相談すれば、対応していただけるということで、安心いたしました。 福祉用具というものは、本当に動けない重度の方に対することだけでは、私は福祉の用具とは言えないと思います。何故かと言うと、介護保険は、先ほど介護予防の切り替えに対しても、今まで全部をヘルパーさんにやってもらっていたところを一緒にやるようにして、介護から支援のほうに体が動けるように、そして、また、外へ出かけていくような、そういう思いになれるように指導していくためにも必要な制度で、切り替えが行われたという説明がありました。 介護ベットのことなのですが、急に体が悪くなって、起き上がることが難しくなってきて、介護ベットを利用されている方が、寝返りはうてるが、しかし、介護ベットがあることで、毎日の生活が自分でやろうと前向きになり、そして、外のリハビリにも出かけていくことができる。そういう状態にある方に対しては、私は、この福祉用具は、決してサービスから外してはならないと思います。 そして、今、外へ出かけるというところで、国のほうの縛りが、介護とかという中でなのですが、外出する時のヘルパーさんの行く方法を、例えば、2つの病院に通っていらっしゃる方に対して、付き添いで病院に行く時、普通でしたら、1回行って、次の病院も兼ね合って行きますよね。そして、家に帰る。それが、普通でしたらそうですよね。しかし、国の指導は、1つの病院に行ったら──1つの病院に限ると、制限をつけているのです。だから、1つの病院に行ったら、一旦、家に帰って、そして、また1つの病院に行くと、こういうふうな制限や指導が今後行われていく、また、行われています。 国からの制限に縛られて、負担や影響を受けるのは、利用者の方たちです。そこに、一番身近な窓口として、利用者の方たちの声を聞いていただけるのは、やはり、ケアマネさんであり、市の窓口の方たちだと思います。どうか、その点をよくお含みいただきまして、適切な判断や指導、相談にのっていただきますよう、お願いいたします。 そして、最後になります。早目に終わりたいと思います。はしかと風しんの予防接種の変更について、健康福祉部長のご答弁によって、柳井市は支障なく行われていることに、とても安心しました。それにまた、今回6月と4月でしたか、2回にわたる文書などでの通知が行われている中、医療機関の小児科の病院の窓口でも対応してくださったり、いろいろなことを先生のほう、また看護師さんのほうからのお話があり、そのお話を聞いております。本当に関係機関、医療関係機関の方々のご尽力に対しては、とてもありがたいことだと思っております。しかし、この制度は、新しくなったばかりです。ほかの自治体では、独自でのいろいろな軽減措置を行っております。 例えば、新宿区のほうでは、この期間から外れてしまう──例えば、4月1日からは、もう旧制度ではなく新制度に切り替ってしまうのですけれども、4月以降の予防接種の対象者から外れてしまう子どもたちには、来年の3月31日まで、混合ワクチンではない単独のワクチンを、無料で受けることができるとされております。このような、ほかではいろいろな単独での負担軽減をしている、努力をしている自治体があります。そこで、柳井市のほうに新たに転入されて、子どもたちを持つ親御さんが入られた時に、柳井市との違いに戸惑う方もいらっしゃると思うのですが、その点の対応は、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。 ○議長(松本哲男)  健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(中村栄司) 議員さんご指摘のように、市町村によっては、経過措置として、来年の3月31日まで対象にするというところがございます。先ほども申しましたように、柳井市の場合は、やはり、健康被害等が起きた時のこと等を医師会とも協議した結果、法に基づいた予防接種を実施するということで、接種漏れのないような対応を、全力を挙げて取り組もうということでやってまいりました。それで、先ほど言われたように、転入者が期間を──対象者以外の方の転入についての対応は、現在の柳井市の方についても、そういう対応をしておりますので、同様の取り扱いにならざるを得ないというのが現状でございます。以上でございます。 ○議長(松本哲男)  光野議員。 ◆議員(光野恵美子) これからの転入者の方々に対して、例えば、国のほうが、単独のワクチンではなくて、MRのほうで危険性がなくなったので、もう第2期のほうで、一遍のMRの接種で大丈夫ですよということが行われて、それを取り入れられることになったと、先ほどの答弁にありましたので、それをまだご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、窓口やまた個別の方法等で、今までのような本当に丁重な対応をお願いいたしたいと思います。 予防接種は、子どもたちの命を守る大切な制度なので、柳井市のように2度にもわたる個別の訪問や丁寧な対応が必要だと思います。本当にその点で、柳井市の対応には、ご尽力いただいていると思っております。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 これで、私の一般質問を終わります。 ○議長(松本哲男)  以上で、光野議員の一般質問を終わり、今期定例会での一般質問を、全て終了いたします。────────────・────・──────────── ○議長(松本哲男)  以上をもちまして、本日の会議を終了し、明日から21日までを休会といたします。最終日は、22日の午前10時から会議を開きますので、その間に、それぞれの委員会に付託いたしました議案等の審査が終了いたしますよう、ご協力をお願いいたします。本日は、これをもって、散会といたします。午後3時57分散会──────────────────────────────       会議の経過を記載して、その相違ないことを証するため、ここに署名する。         平成18年 6月12日                     議  長 松本 哲男                     署名議員 君国 泰照                     署名議員 中次 俊郎...